矯正歯科治療のメリット
噛む機能を向上させることで、見た目もすっきりときれいになります。
顎の成長に合わせて行える子どもの矯正治療は一般的になってきていますが、大人になってからであっても歯があれば年齢にかかわらず矯正治療は可能です。実際に当院で矯正治療を受けた患者さんには60歳代の方もいらっしゃいます。矯正治療は正しく噛むことができる歯並びを整えることで、見た目もすっきりきれいになる治療です。噛む機能が向上することは全身の健康にも大きく貢献しますし、きれいな歯並びは手入れでもしやすいため虫歯や歯周病予防にもつながります。
歯並びが悪い状態が生み出すリスク
歯並びが整っていないと、丁寧に歯ブラシをしても磨き残してしまう場所が多く、プラークや歯石が残って虫歯や歯周病のリスクが上昇してしまいます。歯を失う原因では、約70%が虫歯や歯周病だと報告されています。歯並びを整えることで虫歯や歯周病のリスクを下げ、末永く口の中の健康を保ちやすくなります。
矯正治療を受けるきっかけとなった方々のお悩み
- 乱れた歯並びを治したい
- 口元の印象をきれいにしたい
- 歯が前に出ているのがコンプレックスになっている
- 歯がでこぼこしていて気になる
- 重なっている歯、ねじれている歯がある
- 受け口でしゃくれて見える
矯正治療を受けるほとんどの患者さんは、こうした見た目のお悩みをきっかけに治療をスタートしますが、実際に治療が終わった時に、これまでどれほど噛めていなくて不便だったかを実感して、噛み合わせが整った快適さに驚かれます。
できる限り抜歯をしない矯正
当院では、できるだけ抜歯をしない治療を心がけています。ただし矯正治療では抜歯をしないで無理に歯を並べようとすると歯が前に出てしまうなどにより、正しく噛む機能や美しさが損なわれてしまう可能性があります。そのため、抜歯はその必要性をしっかり吟味して見極め、選択するべきだと考えています。
そして必要性を見極めるためには精密な検査が不可欠です。当院では立体的な画像を得ることができるCT検査で詳細なデータを把握して慎重に判断しています。
マウスピース型矯正(インビザライン)
マウスピース型矯正をおすすめしたい方
マウスピース矯正は透明なマウスピースタイプの矯正器具を装着して治療を行います。このマウスピースは目立たないだけでなく、簡単に取り外しできるため食事をこれまで通りに楽しむことができます。さらに外したマウスピースの洗浄もこまめに行えますし、歯磨きも普段通りに行うことができます。金属を使用していないため、金属アレルギーがある方でも矯正治療を受けられます。
- 営業や接客など人前に出るお仕事をされている方
- できるだけ気付かれずに歯並びを整えたい方
- 普段通りに食事や会話を楽しみたい方
- 取り外しできないことに不安がある方
- 虫歯が心配な方
- 金属アレルギーの方
- 毎日、一定時間の装着を守ることができる方
マウスピース矯正の特徴
矯正治療中でも目立たない
マウスピース矯正は薄くて透明な素材ですから、装着していても目立ちません。ワイヤーやブラケットを装着する矯正治療と違い、近寄って話していても自然で、矯正していることに気付かれることはほとんどありません。人前で話す機会が多いお仕事など、矯正装置が目立つのは困る方に向いた治療方法です。
これまで通りの食事が可能
従来の矯正治療では、食事によってワイヤーなどの装置が外れたり、壊したりすることがないよう注意する必要がありました。また、ワイヤーやブラケットに付着して目立ちやすいものが多いため、会食を楽しめないケースもよくあります。マウスピース矯正は付け外しを簡単に行うことができ、食事の際には外します。そのため、これまで通りに食事を楽しめます。
痛みやケガ、口内炎のリスクがありません
ワイヤーやブラケットを装着すると、口元や舌は会話でよく動く場所ですから繰り返し擦れることで、口の中の粘膜に痛みや口内炎などを起こすリスクがあります。また、スポーツの際もケガにならないよう、注意する必要があります。マウスピース矯正はこうしたリスクや心配がありません。特にワイヤー矯正では口内炎の発症が多く、そのリスクがないことは大きなメリットです。
口腔内を清潔に保つことが簡単にできます
マウスピース矯正は付け外しが簡単ですから、歯磨きなどのケアも外した状態でこれまで通りに行うことができます。虫歯や歯周病リスクが高くならないのでストレスがありません。また、外したマウスピースは発泡性洗浄タブレットを入れた水に約10分浸けておくことできれいになりますから、とても衛生的です。
治療をはじめる前に途中経過やゴールを確認できます
通常のブラケットやワイヤーを使う矯正では、途中経過や最終的な歯並びを見て確認することはできませんし、治療期間も開始前の予測と実際ではかなり違ってくることもしばしばあります。矯正医であれば、頭の中に明確な治療計画や途中経過、ゴールの予測がはっきりとありますが、あくまでも予測であり、患者さんにとっては目で見て確認できるものがほとんどない状態で治療をスタートすることになります。マウスピース矯正では、治療をスタートする前に、治療開始から完了までの歯が動きと治癒効果を立体的な画像ではっきり確認することができます。治療計画の3Dシミュレーションを確認できるため、途中経過やゴールを治療前に確認し始められます。
また、治療前に、患者さんがお考えになる理想の歯並びにならないことがわかった場合には、マウスピース矯正による矯正治療を受けないという判断もできます。つまり、途中経過やゴールを先にすべてきめ細かく確認してから治療を受けるかどうかを決められるのです。
事前に治療期間がわかります
マウスピース矯正では、期間ごとに異なるマウスピースに取り換えながら治療を進めていきます。クリンチェックでは、治療で必要になるマウスピースの枚数や治療期間も決まります。マウスピースを正しく使用することで、クリンチェックの治療計画通りに矯正が進みます。そのため、就活や結婚式など大事なご予定を控えている場合も、その時点の歯並びの状態を治療前にしっかりご確認いただけます。
1度の歯型採取のみで治療できます
マウスピース矯正ではないマウスピース矯正では何度か歯型を採取するケースがありますが、マウスピース矯正では最初に1回の歯型採取を行うだけで治療ができます。レントゲンやCT画像、口腔内写真などのデータと最初に採取した歯型をコンピューターが分析し、歯の移動をシミュレーションして理想の歯並びになるゴールへ導くためのすべての装置を作製できるからです。
また当院では、歯型採取が苦手な患者さんには、最新の光学スキャナ-【iTero5D】を使用して適切な歯型採取を行っています。従来の印象材を使わず短時間で快適な歯型採取ができますので、ご安心ください。
インビザラインは、マウスピース矯正の1つで、見た目を気にせず矯正できる画期的な治療方法として広く普及し、現在では全世界で1500万人以上が治療する非常に人気の高い矯正方法です。
当院のインビザライン症例数は、2022年、江戸川区で最多でした。患者さん1人1人に対して、AIの技術を駆使したオーダーメイド治療が可能です。
通院回数を抑えられます
従来の矯正治療では、2~4週間ごとの通院が必要でしたが、マウスピース矯正ではその回数がかなり減ります。矯正治療開始時にはマウスピース矯正でも通院頻度がやや高いのですが、アタッチメントの装着や歯と歯の間の処置であるIPRなどが必要な最初の時期を過ぎてしまえば2~3ヶ月に1度の通院頻度になります。ご自宅でマウスピースを10日~2週間に1回、新しいものに交換していただきながら治療を進めていけますので、お忙しい方や遠方の方なども無理なく矯正治療することが可能です。
歯の動く際の痛みを抑えられます
矯正は、歯に力をかけて少しずつ理想の場所や向きに動かしていく治療です。そのため、完全に無痛の治療は不可能です。
マウスピース矯正では、新しいマウスピースに交換する際に0.2~0.3mmというとても細かい範囲の移動を繰り返して歯を動かします。人の手では難しいほど小刻みに歯を動かしていく治療法ですから、それだけ痛みも軽減されます。実際にワイヤー矯正を途中で断念してマウスピース矯正を受けた方は、痛みが少ないことに驚かれます。
金属アレルギーの心配がありません
マウスピース矯正は、金属を一切使用しない治療法です。金属アレルギーがある方や、途中で金属アレルギーの発症をご心配されている方でも矯正治療を受けていただけます。