2019.03.08
こんにちは!
虫歯の治療にはいくつか種類がありますが、歯の根っこの治療ってよく聞くけどなに?
というご質問をいただくことがあります。
根の治療とは神経(歯髄)の部分の治療で、特に根の中の神経が通っている管(根管)をきれいにする治療です。
針金のように細長い器具(リーマー・ファイル)を根管に入れて、汚れた歯質をかき出します。
それと薬剤による洗浄・消毒を行い、根管をきれいにしていきます。
根の治療が必要な場合は、大きく分けて2つあります。
1.虫歯が神経まで到達しているとき
症状:ズキズキ痛い、冷たいもの・温かいものがしみる、噛むと痛い
神経まで虫歯が達してしまうと、神経を残すことはできなくなり、神経を取り除く処置が必要になります。
症状は、ズキズキ痛い、冷たいもの・温かいものがしみる、噛むと痛いなどさまざまですが、それを放置すると徐々に神経が死んでいくため痛みがなくなります。
しかし神経が死んでしまうと根管に細菌が侵入するため、これも根の治療が必要となります。
2.根の先に病巣があるとき
【急性症状】ズキズキ痛い
【慢性症状】噛むと違和感がある、噛むと痛みがある、自覚症状なし
一度根の治療をした後に、根の先に病巣ができてしまった状態です。根の治療を終える時は根管がきれいになった状態で根管にお薬を詰めます。しかし根管を完全な無菌状態にすることは不可能で、治療が終わってから数年、あるいは数十年経過すると、その細菌が原因で根の先に病巣を作ってしまうことがあります。この病巣を治すために再度根の治療が必要になります。
この場合、病巣の大きさによって治療の予後が大きく左右されます。そして、大きくなるとそれだけ周囲の骨は溶けていき、隣の歯に影響してくることもあります。しかし、大半は症状がなく、噛むと違和感があるといった程度なので、定期的にレントゲンでチェックすることが大切です。
また、病巣があるからといって必ず治療が必要というわけではなく、縮小傾向にあるものや小さいまま大きくなっていかないものなどはそのまま経過をみることもあります。
根の治療と聞くと、痛そう、こわい、といったイメージを持つ方が多いと思いますが、しっかりと麻酔を聞かせて行うのでご安心くださいね(^^)/
根の治療はかぶせ物をしっかりかぶせてまでが治療となります。
途中で来るのをやめてしまうと、最悪抜歯が必要になるケースもありますのでしっかり最後まで通院するようにしましょう☆