診療・治療情報

2019.01.05

歯の喪失と認知症の関係

おはようございます☆

昨日からお仕事が始まっている方が多いのではないでしょうか?

ゆっくりお休みをしてしまうと体が動きにくくなってしまいますね(T_T)

でも今日は寒いですがよく晴れていてとっても気持ちがいいです♪

今年も歯を大事に、元気よく過ごしましょう!!(^^)/

今日は、歯の喪失と、認知症についてのお話をしたいと思います。

年をとると、虫歯や歯周病で歯の本数が減ってきてしまいますね。

近年、認知症の高齢者が増加傾向にありますが、噛める歯を維持することで認知症の予防に効果があることが、最新の研究調査で明らかになっています。

厚生労働省は、噛む能力が弱く、かかりつけの歯医者さんがない人ほど認知症になる確率が高くなる研究結果を発表しました。

歯が20本以上残っている人に比べて、歯が数本で入れ歯を使わない人の認知症リスクは1.9倍に、かかりつけ医院のある人に比べて、ない人の認知症リスクは1.4倍になるそうです!

歯を失ってしまうと認知症になるリスクが約2倍になるということですね。

噛む能力と認知症の発症率は比例していて、

歯が20本以上ある人の認知症発症率はなんとわずか2.9%なのに対し、歯が数本で入れ歯を入れている人の発症率は7.3%、また、歯が数本な上に入れ歯を入れてない人は認知症の発症率が11.5%という結果が出ています。

歯が少なくなってしまっていても入れ歯を入れて噛む機能をつけることで、認知症を防ぐことができます。

噛むことがとても大事なことだとわかりますね。

歯を失う最大の原因は歯周病ですが、その原因となる歯周病菌は、歯みがきだけでは取り除くことができません。

歯を1本でも残して認知症を予防するために、かかりつけの歯医者さんで歯のクリーニングや定期的な検診をうけましょう♪

もし、歯に異常を感じたらそのまま放置せず、受診することをおすすめします☆

また、噛むことは認知症だけでなく様々な良いことがあります(^^♪

【ポイント】
(1)よく噛んで食べると様々な効用がある
(2)よく噛むことは認知症の予防にもつながる
(3)食を楽しんで、よく噛むことが大事

 よく噛んで食べるということには、様々な効用があります。

(1)食べすぎない。胃腸の感覚が脳にある満腹中枢に伝わるには時間がかかります。この時差のおかげで「もう満腹」と満腹中枢が感じたときには、すでに食べすぎているのです。よく噛んでゆっくり食べると、時差で余分に食べてしまう量が減ります。

(2)唾液が増える。よく噛むことで唾液が増え、口腔内の抗菌作用が高まり、歯周病などの予防になります。

(3)筋肉が鍛えられる。咀嚼のための筋肉は左右に咬筋、側頭筋など4種類があり、きわめて強力です。よく噛めば、これらの筋肉による筋力トレーニングの効果が期待できます。

(4)血糖値の上昇がゆるやかに。よく噛んでゆっくり時間をかけて食べると、血糖値の上昇スピードが下がります。これは、糖尿病の患者さんやその予備軍の人たちにとって、望ましいことです。

 さて、それでは認知症に対する効用はどうでしょうか。私が子どもの頃は、しっかり噛むと頭が良くなるといわれました。これは、あながち根拠のないことではないのです。

 咀嚼では咀嚼筋を中心として、口輪筋など多数の筋肉が関与しています。それらの筋肉が組織化された秩序ある運動をすることで、噛むことができます。

 この咀嚼運動はいちいち頭で考えるのではなく、反射的に行われています。食べものを噛むときに、その噛み方を意識していたら、ものが食べられなくなってしまうでしょう。

 反射運動の中枢は延髄と中脳にあり、さらに上位の中枢として大脳皮質があります。つまり、咀嚼により反射運動を繰り返すと、そのたびに、大脳皮質が刺激されるのです。

 

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