診療・治療情報

2018.12.20

歯周病はタバコで悪化します

こんにちは!

みなさんは、たばこを吸われていますか?また、周りにタバコを吸っている方は多いでしょうか?

最近は電子タバコが主流になってきていたり、飲食店でも禁煙が増えていたり、世間の煙草に対する目は厳しくなってきていますね。

ではなぜタバコはこんなに嫌われるのでしょうか?

匂いもそうですが、やはり体に及ぼす健康被害が大きいからですね。

タバコはお口の中にも大きな影響があります。

歯を失う原因の第一位は歯周病です。

また、歯周病は生活習慣病が深く関係した病気です。

現在、喫煙は歯周病との因果関係がはっきりわかっています。

たばこの煙には

4000種類の化学物質、200種類の有害物質、37種類の発癌物質が含まれています!

◆タバコを吸うと…

ニコチンの影響で血管が縮まって歯肉の血行が悪くなり、歯と歯肉への酸素や栄養がいきわたらなくなります。その結果、歯肉の細菌に対する抵抗力が下がって歯周病に侵されやすくなるのです。

◆喫煙者のお口の中は・

・歯面にタール(発癌物質の付着)

・歯肉は暗紫色

・出血などの炎症反応があらわれにくい

・メラニン色素が多く沈着する

・歯肉がゴツゴツした感じになり厚くなる

・上あごの粘膜が盛り上がる

◆タバコを吸わない人も気を付けて!

受動喫煙の可能性も!!(受動喫煙とは、本人は喫煙していなくても他人の吸っているタバコの煙(副流煙)を吸い込むことで健康被害を受ける事)

そして、たばこを吸ている人が吸い込む主流煙よりも、タバコから立ち上がる副流煙の方が毒性が高いのです。(タール3倍、アンモニア46倍、一酸化炭素5倍など)

受動喫煙

自分の意志とは関係なく、他人の煙草の煙を吸わされてしまう受動喫煙。

特に発達途中の子供は、大人よりも深刻な影響を受ける可能性が大です!

受動喫煙がもたらす子供への影響

低体重出産、小児がん、発達障害、乳幼児突然死症候群、呼吸疾患、注意欠陥・多動性障害、身体発達の低下、虫歯、歯周病、歯肉の着色

父親の禁煙は、子供が生まれてからでは遅い?

生まれた我が子のために禁煙を始める男性も多いですが、それでは遅すぎるという研究結果が発表されました。英ブラッドフォード大学によれば、たばこの煙が父親の精子細胞のDNAを傷つけ、損傷したまま子供に遺伝。小児がんなどのリスクを高めるそうです。

精子細胞は約3か月で成熟するため、お子さんをお考えの男性は、90日以上前からの禁煙が必要になります。

子供の未来を奪う母親の喫煙

妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害や早産の原因になります。

疫学的推計によれば、たばこを吸う妊婦は吸わない妊婦に比べ、低出生体重の危険性が約2倍。

早産の危険性は約3倍高くなるそうです。

また、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子供の場合、母親の喫煙率が同年代の女性の2倍程度高いことが、大阪の小児科医の調査で明らかになっています。

受動喫煙で子供の虫歯が2倍に

家族の吸うタバコの煙にさらされた子供は、家族に喫煙者がいない子供に比べて、3歳までに虫歯になる可能性が約2倍という研究結果を京都大学が出しました。受動喫煙によって唾液の成分が変化し、虫歯の原因菌が活発化。歯垢や虫歯ができやすくなるそうです。また、受動喫煙によって歯肉のメラニン色素沈着や歯周病のリスクが高くなることも報告されています。

子供は、タバコの煙が有害であること知りません。

特に、親が喫煙者の場合、たばこの煙に無防備で、大きな影響を受ける可能性が高くなります。

ご自身のためにも、周りの大切な人のためにも禁煙を検討してみてくださいね☆

タバコをやめると、食事もおいしく感じられます(^^)/

それについてはまた時間詳しくお話いたします。

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