小さなお子さんをおもちのお母さまから指しゃぶりについてご質問をいただきます。
妊娠中期のお母さんのお腹の中を3D/4Dエコーを見てみると指をしゃぶっている胎児をみることができます。指を吸いながら羊水を飲み込んでいる赤ちゃんは、出生後にお母さんの乳首や哺乳瓶がすぐ吸えるように胎内で練習しているといわれています。
赤ちゃんは授乳時にそのままねむることが良くありお腹がすいて泣いていても授乳により泣き止みます。指をしゃぶっている赤ちゃんの方が寝つきが良く激しい夜泣きも少ないと言われ安定した睡眠にも役立っていると思われます。
生後5~6ヶ月ごろから物が握れ、自分の手や指だけでなく身の回りの衣類やおもちゃなどをなめたりしゃぶったりして形や味を確かめるようになります。
1歳になると、一人歩きやおしゃべりを少しずつするようになり行動範囲も広がり指しゃぶり以外の楽しいことや興味あることが広がればやらない時間が増えてきます。卒乳した後も吸っていると安心するという記憶がのこっているため、気分を鎮めたいとき、不安や緊張のある時、眠たいときに指をしゃぶることで気持ちをコントロールしています。心配される保護者の方もいらっしゃいますが低年齢児ではよくある行為で無理に止めさせることで下唇や舌を吸ったり咬んだり、歯肉を引っかいたり、髪の毛をむしったり、夜泣きをするなど他の悪習癖に移行することもあります。3歳を過ぎると社会性が発達するため恥ずかしいという気持ちからやめる子が増えてきます。それでも続けているということは子供なりの意味や理由がある場合が多いので頭ごなしに否定したりがみがみ注意しないようにしましょう。
4歳以降でも指しゃぶりがある場合は歯への影響が出始めますので注意が必要です。この場合にはいろいろな原因が考えられますので一緒に究明していきましょう。決して怒ったりしてはいけません。気が付いた時にはやさしくお子さんの手を取り優しく握ってあげてどうしてダメなのかをお話してあげてください。