診療・治療情報

2024.12.04

「歯の神様🦷」の話し。   

「歯の神様🦷」の存在を知っていますか?という質問にたいして、ほとんどの人は「存じ上げない」と答えるでしょう。

近代医学が目覚ましい発展をしている現在において、「歯の神様🦷」の存在を信じられない人も少なくはありませんよね。

医者という存在が庶民にとって縁遠かった時代が、はるか遠い昔の事柄として忘れられた現在の事情の一環でもあるでしょう。

「歯の神様🦷」信仰が始まったのは、江戸時代中期から後期ごろと言われています。

当時は、殿様・武将・豪商など、一部権力者たちのお抱えの「口内医」という療術者がいましたが、一般庶民には無縁の存在でした。

そのような世相にあって、庶民は歯痛などの悩みにどのように対処したのでしょうか。

苦しいときの「神頼み」「おまじない」などが唯一の手段であり、これに頼らざるを得なかったのです。

現在でも、多くの人々の記憶に残っている風習のひとつに「上の歯が抜けたら縁の下へ、下の歯が抜けたら屋根の上に投げろ」というのがあります。

地方によっては「ネズミの歯に生え変われ」たか「鬼の歯に生え変われ」と言いながら投げるというのもで、いずれも丈夫な歯に生え変わって欲しいという願いからのものでしょう。

 

歯の痛み・悩みを癒す目的で祈願などをする神社・仏閣・石像などの数は、全国で約300カ所くらい存在すると推測されますが、地方(城下町や山間へき地)のよって祈願や報謝の方法などが異なっていることは興味深いものですね😉

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