診療・治療情報

2023.05.19

顎の骨がしっかりしてないとインプラントは出来ない?  

インプラントは歯を失った時に天然歯に近い咀嚼力を得られることが出来る治療法です。しかしインプラントはチタンを埋め込むため、埋め込むスペースと土台の強度が必要となります。

 骨が少なくインプラントの土台を立てられないようなケースにおいてどのような解決策があるのでしょうか?

 

骨吸収について

健康な状態の歯と歯茎の場合、あごの骨には十分な幅と高さがあります。それは物を噛むときの圧力が顎の骨を適度に刺激し、顎の骨が強化されるからです。しかし、歯が抜け落ちてしまうと適度な刺激は伝わらなくなり顎の骨は退化し次第にやせ細っていってしまいます。このように骨がやせていく事を、「骨吸収」といいます。骨吸収の原因としては歯周病や抜歯後欠損した歯を長く放置しまっている、歯ぎしりなどあげられます。

しっかりとした骨の厚みがなければしっかりとした土台が出来ず、骨吸収が進んでしまうとインプラント治療が困難となってしまう場合があります。顎の骨が不足していると、手術でインプラントが骨を突き抜けたり歯肉から露出したりするからです。

 

再生療法について

そのようなケースの場合、人工的に骨を造成することでインプラントを可能にする再生医療法とういうものがあります。その医療法がCGFConcentrated Growth Factors)とAFGAutologous Fibrinogen Glue)といった再生療法を用いることにより骨を造成させインプラントを埋める土台をしっかり作ることが可能です。

 

CFGについて

例えば怪我をして出血した時に傷口を塞ぐために血液中の凝固因子が刺激され「フィブリン」と呼ばれる物質が形成されて出血を止め傷の治りに貢献するという働きがあります。その「フィブリン」を人工的に集めることによって傷の治りを促すという再生療法です。フィブリンを集めてゲル上にしたものが「CGF」と呼ばれており、このゲルを活用することにより骨の再生を促し傷の治りを促進させます。ゲルは患者さんご自身から採血した血液を特殊な遠心分離機にかけて作製します。患者さんご自身の血液による、完全自己血液由来のフィブリンゲルですからとても安全、安心な材料です。

 

 

AFGについて

血漿とは液体成分の一つです。血液を遠心分離することで自然な状態に近いAFGという血漿(けっしょう)を作ることが出来ます。AFGは骨補鎮材と混ぜることによりゲル状に固まり歯茎や骨の再生を促すことが可能です。血液成分を濃縮することで、再生力を高めることがかのうです。

 

CFGとAFGを使用するメリット

インプラント治療の際に併用することにより、出血や痛みの軽減が期待でき、傷の治りも早いので治療期間の短縮が可能となります。そのことにより身体にかかる負担も軽減できます。自分の血液を用いるので添加物などを使わずに必要な成分を凝固させることが出来るのでアレルギー反応や感染に関するリスクがないという点が挙げられます。

 

CFGとAFGを使用するデメリット

厚生労働省で認可された病院のみが行うことができるため、治療を受ける歯科医院が限られるといった点や治療費が自費になってしまうので保険外となるという点が挙げられます。

 

インプラント治療では、埋め込んだ人工歯根が骨としっかり密着できるかが重要です。治療の予後を左右します。

骨の吸収が見られる方にはインプラント治療の際にはCGFAFGはとても有効となります。 当院ではCFGAGFを採血するだけでご自身の血液から高い再生能力をもつ生体材料を院内で作ることが可能です。

インプラントを考えていらっしゃる方はまず自分の骨の状態がどういった状態なのか、インプラントに適しているのかなど興味のある方は是非一度ご相談いただければと思います。

 当院のインプラントの説明動画はこちらから↓

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