みなさんこんにちは!
ひまわり歯科クリニックです。
今回は、咀嚼の大切さについてお話ししていきたいと思います。最近、この咀嚼という行為が、心と体の健康を保ち、元気で長生きすることと大きく関わっていることへの関心が高まっています。
☆咀嚼とは
口の中に食べ物を取り入れた後、歯・顎・舌・筋などの働きによって食物をくだき、すりつぶし、唾液と混和し、飲み込みやすい食塊にるする一連の働きを言います。さらに、ヒトは食物を咀嚼することによって『味わう』ことができます。
☆咀嚼仕組み
私たちは口の中に入った食物をの咀嚼するとき、無意識のうちに下顎を上下にさせる開閉口運動というのを繰り返します。このリズミカルな開閉口運動は、中枢神経を介する経路で引き起こされ、食事中に誤って舌を噛んでしまったときなどのように、反射的に開口して咀嚼を中断する顎反射を備えています。また、歯の根の膜や口の中の粘膜などには感覚センサーが存在し、情報を脳に伝え、中枢神経系とネットワークを形成し、咀嚼運動を調節しています。例えば、口の中に髪の毛が1本混入するだけで異物感を感じることができるのは歯の根の膜が感覚センサーとして働いているからです。
よく噛むことによってどのような効果があるの?
「よく噛んで食べる」ことは、健康にとって実に様々な良い効果があります。
噛むことにはメリットがたくさんある!!
噛む効果は『ヒミコノハガイーゼ』
よく噛むことによって、食べ物の消化を助けたり、脳を刺激して発達を促したり、病気の予防をしたり、様々な効果をもたらします。「卑弥呼の歯がいーぜ!」(ヒミコノハガイーゼ)は、そんな噛む様々なメリットを表した標語です。
『ヒ』:肥満防止 ゆっくりよく噛んで食べることで、食べ過ぎを防ぎ、肥満予防を予防します。
『ミ』:味覚の発達 食べ物の形や固さを感じることができ、味がよく分かるようになるど味覚が発達します。
『コ』:言葉の発達 口の周りの筋肉をよく使うことで、あごの発達をたすけ、表情が豊かになったり、言葉の発音がきれいになったりします。
『ノ』:脳の発達 脳に流れる血液の量が増えるので、子供は脳が発達し、大人は物忘れを予防することができます。
『ハ』:歯の病気予防 よく噛むと、唾液がたくさんでます。唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用もあり、むし歯や歯肉炎の予防につながります。
『ガ』:ガンの予防 唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素が、食品の発がん性を抑えるので、ガンの予防につながります。
『イー』:胃腸快調 消化を助け、食べ過ぎを防ぎます。また胃の働きを活発にします。
『ゼ』:全力投球 身体が活発になり、力いっぱい仕事や遊びに集中できます。
〜よく噛んで食べるための工夫〜
- ①入り急いで食べない
- ゆっくりと味わって食べましょう。食べ物によって噛みごたえは違います。
噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。 - ②飲み物で流し込まない
- 食べ物が口の中にある時は、飲み物を摂らないようにしましょう。飲み物で流し込んでしまうと、食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲みこめるようになります。
咀嚼の回数が増える食物!!
硬いもの
アーモンド、ピーナッツ、煎り大豆などの硬い食材は噛み砕くのに力がいる食品です。硬い食材をとりいれると噛む回数はふえますが、一度にたくさん食べることはできませんので、他の食材と合わせて使うと良いでしょう。
弾力の大きいもの
干ししいたけ、油揚げ、こんにゃく、いか、たこ、餅など弾力の大きい食材は噛み切りにくいため、噛む回数が増える食材です。大きめに切ることにより効果的です。
食物繊維が豊富のもの
ごぼう、たけのこ、きのこ、海藻などの食物繊維が豊富な食材は、かみ切らないと飲み込めないので、噛む回数の増える食材です。
噛むという作業は、健康のためにとても大切ですが、そのためにも丈夫な歯をもつことはとても大切です。健康な歯が、健康な身体を作ります。常にお口の中をケアをして、かかりつけの歯医者さんを定期的に受診して、歯の健康を保つことをお勧めします。何かお口の中で気になることがありましたら、ひまわり歯科クリニックにご相談ください(^-^)