こんにちは
だいぶ気温が上がって暑くなってきましたね。
マスクをしていると熱がこもって熱中症になりやすくなるので水分補給はこまめにするようにしましょう(^O^)
さて今回は唇や頬、唾液の役割についてお伝えしようと思います!
唇の役割
私たちは食事の際適量を噛みきり、口の中に入れます。この動作の主役は「前歯」ですが、実はあんパンのような固形食物であれば問題ないかもしれませんが、スイカのような固形+水分が含まれた食物は噛み切った時に、口の中から水分をこぼさない為の唇が必要です。
上の唇を「じょうしん」、下の唇を「かしん」と呼びます。
唇はどこですか?と、聞かれれば多くの人は赤い部分と答えるかもしれません。しかしこれは間違えです。赤い部分を「赤唇」と呼びます。血液が透けてみえるので赤くなっているのです。貧血の時に赤みがなくなるのはそのためです。
では、どこが唇かというと鼻唇溝より下、頤唇溝より上のことを指します。
唇は身体の表面積から考える歯と、極めて狭い領域と言えます。しかしながら、唇からの情報量は膨大です。事実受け取る側の脳における表面積の広さが物語っています。食物を噛み切る瞬間、多くの情報が脳に伝達されこれまでの記憶を呼び起こしながら咄嗟の判断で決めているのです。
頬の役割
表上筋の役割
上唇、下唇の中には口輪筋という筋肉が走行しています。人の顔は泣いたり、笑ったりする表情を表現できます。表情筋という名の由来です。目の周りの眼輪筋や鼻にあるいくつかの筋は除き、唇周辺の表情筋は最も重要な働きがあります。それはミルクを飲むという働きです。哺乳類である我々は生後ミルクをのむ必要があります。乳首からみるくを吸いだしこぼすことなく飲めるのは唇の機能すなわち表上筋なのです。
これらのことから唇と表情筋が協調して機能を発揮しています。
噛むとき飲むときに大きく収縮し、口元を締めています。すなわち咀嚼機能を担う頬のおかげで私たちはおいしく食事ができるようになったといえます。
唾液ってすごい!
口の中には唾液が出る場所が無数にあり、唾液は口腔のさまざまな役割に欠かすことができません。舌、口唇、頬の動きを滑らかにしてくれるのが唾液です。また、食事の際かみ砕いたものに混ざるのが唾液で結果的に食物が飲み込みやすい食塊に作り替えられます。
口腔は消化官と繋がっています
美味しいものを想像しただけで匂いをかがなくても唾液はでてきます。これは人が進化の過程で獲得した重要な機能で実はこの時胃液などの分解も始まります。すなわち食物を食べると同時に消火気の活動も始まるのです。このことから口腔は消化官の一部であることがわかります。
噛むをコントロールしているものは歯だけではなく口唇、頬、舌等多くの組織の共同作業でその作業は口腔という空間で利用して行われ効率よく唾液を混ぜ込んでいくという極めて複雑な作業であることがお分かりいただけたと思います。
皆さんあまり意識しないで自動的に食物をかみ飲み込んでいると思いますが、たくさん噛むことで唾液がたくさん出て消化を手助けしてくれます。
噛むことを意識して食事してみてください(*’ω’*)