皆さんこんにちは(*^_^*)
今日はジルコニアクラウンというかぶせ物についてお伝えしようと思います。
ジルコニアとは?
酸化ジルコニウムといい、化学式ではZrO2と表記されます。
セラミックの中でも、強度が非常に高く、刃物に使用されることもあります。
また、衝撃に対する耐久性も強く、人工のダイアモンドともいわれています。
日本では、2005年に厚生労働省が初めて歯科分野において販売許可を取得しており、比較的新しいセラミックの素材です。
ジルコニアの利点!
1、金属よりも硬く強度があります。
2、光の浸透圧が高いため、透明感のある審美的に優れた歯を作れます。
3、強度を補う金属の裏打ちの必要がないため、歯肉が黒ずんで見えない。
4、曲げ強度に優れた、極めて破損しにくいセラミックです。
5、生体親和性が高く、体にやさしい歯科材料です。
6、金属アレルギーを起こさない。
7、耐熱性、耐酸性が極めて高い材料です。
8、ジルコニアはスペースシャトルの断熱保護材や人工関節に約25年前から使われているが、問題が起きていない。
ジルコニアの熱伝導率は、保険で使う材料である金銀パラジウム合金の10%!
熱が物質の中をどれだけよく伝わるかを示すのが「熱電動率」です。
ファインセラミックにはこの伝導率が高く、よく熱を伝える素材と
熱伝導率が低く熱を伝えにくい素材があります。
窒化アルミニウム、炭化ケイ素は特に熱をよく通す素材です。
窒化アルミニウムは、発熱が大きく熱がこもっては困る半導体部品のパッケージなどに使われています。
反対にジルコニアは熱をよくさえぎり、熱伝導率はステンレス部の10分の1の大きさです。
高温になる炉の壁などに用いられています。
当院ではジルコニア修復のために、歯を切削した後にナノシールという、しみ止めを塗布することで
術後の知覚過敏を防いでいます。
ジルコニアのメンテナンス
硬く強度が高いジルコニアでも、歯ぎしりが習慣化されている人ではダメージもあります。
また、歯周病が進み歯茎が衰えてきた場合、人工歯との定着具合が悪くなってくることがあります。
健康な自分の歯を維持することで、ジルコニアの定着を保つことが出来るので、日頃からの虫歯・歯周病予防が大切になります。
定期的な歯科検診を受け、歯の健康状態のチェックやジルコニアの定着具合・破損はないかのこまめなチェックとメンテナンス、また虫歯・歯周病予防に効果的な正しいブラッシングを心がけましょう。