こんにちは!
今月もまもなく後半に差し掛かり、あっという間に今年が終わってしまいますね(*_ _)
毎年思いますが、『師走』ってその通りに本当に駆け抜けるように12月が過ぎてしまうなぁ…と。
それから、この時期の街はクリスマスモードで、やはりいくつになっても少しうきうきしてしまいます(^^)/
今日は、お口の中のお話でも歯ではなく、『舌』についてです。
東洋医学では昔から舌を診て病気を診断する『舌診』があります。
舌は、胃腸などの消化器官と繋がっている組織です。
そのため、内臓の調子が悪いときには舌の色が変わるなどの異常が表れます。
◇健康な状態の舌◇
舌をべーっと前に出して、中心がほんのり白くザラザラ。これが正常な状態です。
ザラザラは触覚を鋭敏にしてくれる大事なもので汚れではありません。
「危険舌」5つのタイプ!
舌でわかる危険信号は大きく分けて5つのタイプに分かれます。
①カッカッ熱化タイプ→糖尿病や高血圧に注意
舌が赤く血流の多い熱タイプで、肉の焦げたような口臭がします。
舌が赤く苔が少なめで、一見するとツルっと綺麗に見えますが、舌が赤すぎるのは熱で体がのぼせている状態を意味します。
このタイプの方には美食家が多く、糖尿病や高血圧といった病気になりやすい体質です。
男性に多く見られますが、更年期以降の女性にも時々見られます。
舌が赤いのは、体全体が炎症を起こしているような状態で、舌が赤すぎるピリピリとした痛みが伴うこともあります。
舌の苔が付かないほどまで赤くなると、脳梗塞のリスクが考えられます。
イチゴのように真っ赤になっている場合は、医師の受診が必要かもしれません。
効果的な食材▷▷蕎麦・牡蠣・シジミ、・キュウリ、・ハトムギ茶
②ネバネバ湿化タイプ→黄色い苔がついている
お口の中は粘着質で唾液が粘りやすく、黄色い苔が舌についているという方は、ゲップが出たり鼻炎や関節炎になりやすく粘り気のある鼻水が出るなど全身的にどこか「粘り」があります。
胃と肝臓が弱く、口臭は硫黄のような臭いが特徴です。
このタイプの人は、ストレスにさらされたり緊張状態が続いたりすると交感神経が優位になり、痰がでやすくなります。
最近、若い人にも増えているのが喉のつかえを感じるというもの。
しかし、検査をしても喉には何の異常もなく、原因はストレスだと考えられます。
本来、体液はサラサラと流れているものですが、長時間のストレス下で、体が少しずつ燃焼し続けた状態となり、水分が奪われて体液に粘りが出てきて、鼻や喉や関節など体のさまざまな所に溜まりやすくなります。
また、もともと体に“湿”を溜めやすい体質であるため、湿気の多い梅雨時期になると疲労、頭重感、めまいなどを訴える傾向にあります。
本来、体が抱えている“湿”に、季節の“湿”がプラスされることで不調が出やすくなるのです。
効果的な食材▷▷メロン・スイカ・セロリ・白菜・烏龍茶・緑茶
③カラカラ乾燥タイプ→舌に大きなシワがある
舌が干しシイタケのように乾燥して縮んでいる状態で、裂紋(れつもん)という大きなシワが目立ちます。
口臭は、乾いた雑巾臭です。
このタイプは、完全に水不足。
特に症状が出やすいのが冬です。
口が渇くだけでなく、ひじ・ひざ・かかともカサカサしていたり、髪がパサついていたりします。
ドライアイで瞼が痙れんすることもあるでしょう。
このタイプは、舌が突っ張った感じでヒリヒリとした痛みを伴う人もいます。
唾液が少なく、細胞が乾燥して縮むので舌の味蕾(みらい)がつぶれて味がわかりにくくなっています。
そのため、自然に濃い味付けを好むようになりますが、これが続くと糖尿病になりやすいので注意が必要です。
また、健康状態が悪化すると、便秘・骨粗しょう症・腎不全・動脈硬化・脳卒中といった重症な病気に繋がっていきます。
効果的な食材▷▷レバー・うなぎ・小魚・海苔・わかめ・ひじき・ほうれん草・玄米・ピーナッツ・プルーン
④ドロドロ血流タイプ→舌が紫色、更年期女性に多い
血液の中の酸素が欠乏して皮膚などが青くなる、チアノーゼになったときのように舌が紫色になります。
血生臭い口臭があります。
このタイプは、血流が悪く足先が冷えやすいなど、特に下半身が冷えるのに頭は火照ったりしています。
青あざが出やすい、手足にクモ状の血管が出ている、目の下にクマがある、爪の甘皮が剥けやすいなどといったサインが日常的の体のあちこちに出ています。
症状が進むと、子宮内膜症や脳卒中、心筋梗塞のリスクが高まります。
症状が重症化している場合は、舌の色が相当変色しているはずです。
睡眠をよくとり、半身浴などでリラックスを心がけることが大切です。
効果的な食材▷▷青魚・玉ねぎ・長ねぎ・ラッキョウ・ニンニク
⑤ギザギザ浮腫タイプ→冷え性や疲れやすい人は要注意
舌は全体に白っぽく、舌が水分で膨れているため、舌の縁が歯に当たりギザギザしています。
体の水分が多い人で、冷えやすいのが特徴です。
しかし、このタイプの人の冷えはドロドロ血流タイプの冷えとは違い、水分過多による全身的な冷えです。
他にも、浮腫み・下痢・慢性疲労・体のだるさ・鼻水・嘔吐といった症状がみられます。
このタイプの人は、気圧に影響されるため、台風シーズンに体調を崩しやすいです。
舌が膨れた状態が長時間にわたって続くと、舌ガンのリスクが上がります。
効果的な食材▷▷シソ・パセリ・ニラ・くるみ・栗・味噌・酢・納豆・ショウガ
いかがでしたか?
体に不調を感じた時は、鏡でご自身の舌を確認してみてください。
症状が悪化している場合は、生活習慣の改善だけでは間に合わない場合もあります。
しかし、日常的に舌を見る習慣をつけることで日々の自分の体調を把握するバロメーターとして使えます。
是非参考にしてみてください。