妊娠中はむし歯や歯周病になりやすくなっている上に、これらの初期症状に自分からは気づきにくいものです。
つわりがおさまる4~5カ月頃に歯科健診を受けて、比較的体調の安定した妊娠中期に必要な歯科治療を済ませたいものです。
昔は「一子を得ると一歯を失う」といわれたこともあります。
妊娠によってむし歯や歯周病のリスクは高くなりますが、適切なお口のケアによって予防することも可能です。
江戸川区にお住まいの妊婦の方は1度、妊婦歯科検診を受診することができます!
妊婦歯科検診
内容:問診、口腔内検査
持ち物:母子健康手帳、妊婦歯科健診受診票
費用:無料
~妊娠中に見られやすい歯やお口の問題~
- ・歯肉に腫れや出血がある
- ・冷たいものや熱いものがしみる
- ・歯や歯肉に痛みがある
- ・唾液が粘っこい感じがする
- ・気分が悪く、歯みがきができない
- ・食事回数が増えて、歯垢が溜まりやすく感じる
~妊娠期の歯・お口の健康リスク~
妊娠により女性ホルモンが急激に増加することで、プレボテラ・インターメディアという歯周病原性細菌が増殖しやすくなり、また血管の透過性が高まり、唾液の粘性が高まって口腔の自浄性が低下することで歯肉の炎症や出血が起こりやすくなります。
また、「つわり」による食嗜好の変化や歯みがきの困難、胎児の発育による食事回数の増加とそれに応じた口腔ケアが不足しがちなことなどにより、口腔環境は悪化してむし歯や歯周疾患のリスクは高くなります。
◇対策◇
- ・妊娠中は、食生活や口腔ケアの問題からむし歯や歯肉炎にかかりやすいことを伝えて、普段以上に気を付けてもらうことが大切です。
- ・食事や間食の回数が増すので、食後の歯みがきやうがいをこまめに行うようにしましょう。
- ・「つわり」の時には、できるだけ気分のよい時に歯みがきを行い、みがけない時はぶくぶくうがいをしましょう(ヘッドの小さな歯ブラシを使うとよいでしょう)。
- ・食嗜好も変わりやすいので、糖分の多い飲食物や酸性食品をだらだら食べることは控えましょう。
妊婦歯科検診のご予約は随時承っております。
妊娠中だけど治療ができるのか?痛みがあるけどどうしよう…など、お悩みの方もお気軽にお問合せ下さい。
生まれてくるお子さんのためにも、お口の中の健康づくりをしましょう!