診療・治療情報

2019.10.15

定期健診に通っている人は歯を残せる!

こんにちは!

台風が過ぎ去り、一気に寒さが増し秋の訪れを感じますね。

 

今日は、歯の定期健診についてお話をしたいと思います。

このブログでも、定期健診の大切さについては何度かお話をしてきました!

その定期健診について、興味深いデータがあります。

こちらは、歯科先進国であるスウェーデンとアメリカ、日本の定期健診率と80歳の時点で残っている歯の本数を表したグラフです。

予防歯科で大事な、定期健診を受診している割合が高いスウェーデンやアメリカでは、80歳の時点で残っている歯の本数が日本の約2~3倍になっています。

すなわち、定期健診に通うことによって、歯を残せる本数やその可能性が2倍以上になるということです!

 

歯を失う原因第1位は歯周病!

歯周病は、30代くらいから高齢になるに従い、発生する確率がぐんんと高まります。

歯周病の治療・予防で基本となるのが、お口の中から病原菌を減らすことです。

その効果があるのが、毎日のご自宅でのセルフケアと歯科医院で受けるプロケアの併用です。

お口の中が虫歯や歯周病のなりやすい傾向に偏ってないか、歯科医師や歯科衛生士の目でチェックする定期健診(プロケア)は、むし歯や歯周病になるのを未然に防ぐのに役立ちます。

 

定期健診に通うと、生涯にかかる歯科治療費は半分以下に!

費用という面からみても、定期健診に通うことは効果が大きいです。

例えば、3カ月に1回定期健診に通うのと、むし歯になってから治療を受けるのではどちらが治療費を安く抑えられるでしょうか?

定期健診にかかる費用は、保険診療で1回3000円前後です。

年間12000円、つまり50年で生涯60万円程度です。

これに対して、虫歯になってしまうと、虫歯の治療はもちろん、将来的には詰め物・かぶせ物の費用などもかかってしまいます。

長い目で考えていただけるとわかりますが、むし歯は1度治せば終わりではないのです。

特に、保険診療で提供できる詰め物やかぶせ物には限界があり、通常5~10年程度で取り替えることになっている患者さんが多いのです。

ただ外して取り替えられればいいのですが、数年メンテナンスを行っていない歯は、取り替える際に2次むし歯になっている場合が多くあります。

そうすると再治療でまた更に治療費がかさんでしまいます。

また、むし歯が悪化し、歯を抜くしか方法がなくなってしまった場合にはインプラントや入れ歯、ブリッジなどの治療が必要となり、これもまた治療費がかさむことになってしまいます。

もちろん、治療費だけでなく、歯科医院に通う時間や労力、治療の痛み、食事での不具合など、様々な面で大きな負担となり得ます。

  

 

定期健診に通うことで、そういったストレスがなくなり、ごはんを美味しく食べることができ、生涯にかかる治療費をぐんと抑えることができます!

むし歯の再発を防ぐためにも、ご自身のセルフケアと歯科医院のプロケアをしっかり併用し、健康なお口の中を保ちましょう(^^)/

 

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