歯の定期検診について
歯医者には歯が痛くなってから行くという考え方から、虫歯や歯周病などの口腔内の病気を予防することを目的とした予防として歯科へ通院するという考え方が少しずつ浸透しつつありますが、2024年のあるデータでは予防歯科で通うという人の割合は約3割にとどまっているそうです。
ここでは予防歯科の大切さと予防歯科に欠かせない定期検診についてお伝えしたいと思います。
予防歯科の大切さ
予防歯科とは虫歯や歯周病などの口腔内の病気をなる前に予防、または早期に発見、治療して健康な歯と口腔内環境を保つという考え方です。歯を削ったり抜歯したりする「治療」よりも健康な歯を維持する「予防」に重点を置くことで生涯にわたり自分の歯を守ることが目的です。
予防歯科には自宅で行うセルフケアと歯医者で行うケア(定期検診)と2つあります。セルフケアも大切ですがセルフケアだけだと、どうしても自分では磨けないところも多く磨き残しが歯石になり細菌が繁殖することで虫歯になるケースが多いです。
では歯科で行う定期検診の内容について年齢別にみていきたいと思います。
年齢別定期検診の内容
よく何歳から歯科検診が必要でしょうか?と問い合わせと受けることがあります。乳歯は生後6か月頃から生え始めるため歯が生え始めたこのことから歯科医院で口腔内のチェックなどの定期検診を受診することが推奨されています。
生後6か月頃
乳歯が萌出し始めるためこの時期から生えはじめの歯の向きや、汚れやすい部分を早期に把握し、ブラッシング指導やフッ素塗布など予防ケアをスタートできます。
1歳前後(1歳6か月児健診)
多くの自治体では「1歳6か月児健診」に歯科検診が組み込まれており、ここをお子さんの初回受診の目安にされるケースが多数です。1歳を過ぎると上下の乳歯が揃い、お口の発育状態や噛み合わせチェックも行いやすくなります。
以降は、歯石やバイオフィルムの再付着を防ぐためにも 3〜6か月に1回 を目安に定期検診(クリーニング+チェック)を続けると、むし歯・歯周病の予防効果が高まります。ご家族の生活リズムやリスクに応じて、かかりつけ歯科医師と相談しながら最適な間隔を決めていきましょう。歯医者での定期検診は、年齢によって重点が変わっていきます。以下に、年齢ごとの主な検診内容の違いやチェックされるポイントをまとめてみました。
0〜6歳(乳児・幼児)
目的:虫歯予防・噛み合わせの確認・口腔習慣の指導
乳歯の萌出状況の確認
虫歯の有無(特に上の前歯)
フッ素塗布
歯磨き指導(親へのアドバイス含む)
指しゃぶりや口呼吸などの癖のチェック
7〜12歳(小学生)
目的:永久歯への生え変わり確認・虫歯&歯並びチェック
永久歯の萌出状況
虫歯・歯肉炎のチェック(この時期に虫歯や歯周病が増え始めます)
歯列・噛み合わせの異常チェック(矯正が必要かどうか)
正しいブラッシング指導
食生活や間食指導
13〜19歳(中高生)
目的:歯肉炎・歯列不正・生活習慣病の芽をチェック
思春期性歯肉炎の有無
歯列や顎の発育状況
磨き残しのチェック&改善指導
部活動や受験でのストレスによる食いしばり・歯ぎしりの確認
20〜39歳(若年・成人)
目的:歯周病・虫歯予防&セルフケアの継続支援
初期の歯周病(歯肉炎・歯周炎)の検査
歯石の除去(スケーリング)
虫歯の早期発見
噛み合わせや詰め物・被せ物のチェック
妊娠・出産予定がある人へのマタニティ歯科指導
40〜64歳(中年)
目的:歯周病の進行予防・全身疾患との関連チェック
歯周ポケットの測定(歯周病の進行度確認)
動揺歯(グラついている歯)のチェック
咬合バランス(噛み合わせ)の確認
歯の喪失予防・ブリッジや義歯の調整
糖尿病・高血圧など全身疾患との関連の相談
65歳以上(高齢者)
目的:残存歯の維持・誤嚥予防・咀嚼機能の維持
義歯の適合チェック
嚥下機能(飲み込み)のチェック
舌や頬の動き、口腔乾燥の確認
転倒や病気によるセルフケア困難に対応した指導
定期的な口腔ケア支援(介護予防の一環)
必要に応じて、レントゲン撮影やデンタル撮影、口腔内写真などが年齢問わず行われます。
]
終わりに
歯の定期検診は、なるべく早い段階から「かかりつけ」を持つのが望ましいとされています。何歳であっても 「自分に合った予防とケア」 を続けることが一番大切です。虫歯になったり、痛みが出る前に定期的に歯科の検診を受け、健康な歯を保てるよう予防歯科は大切です。是非歯科に最近通っていない等あるようでしたら歯が痛くなくても定期検診についてお気軽にご相談ください🌻
歯を丈夫にするにはどうしたらいいの?
こんにちは!ひまわり歯科クリニックです!
皆さんは日頃から虫歯や歯周病にならないように毎日歯みがきなどの口腔ケアをやっていると思いますが、「歯を健康で丈夫にする」ということを意識したことはありますか?
歯を丈夫にするためには皆さんフッ素を思い浮かべる人も多いかと思いますがその他にも対策はありしっかりと栄養を摂ることが大切だと言われています!
では丈夫な歯とは一体どのような歯の状態のことかというと。。。
・虫歯になりにくい(虫歯菌が繁殖しにくい口腔内環境)
・歯茎の状態が良く歯周病に罹患していない
・歯が硬く外的な衝撃に対して簡単に割れたりしない
などが大きくわけてあげられます。
これらのことを踏まえて今回は丈夫な歯を作るために必要な栄養についてお話します。
歯を丈夫にする栄養素
①カルシウム
歯を丈夫にするためにはカルシウムを摂取すると良いと聞いたことがある方も多いかもしれません。歯とカルシウムの関係性において特に永久歯が作られる時期のカルシウムの存在はとても重要です!
また歯の多くの部分を占める「象牙質」という組織はほとんどがカルシウムで形成されています。そのため永久歯が作られる子供の時期にカルシウムをしっかり摂取することは丈夫な永久歯を育てるためには重要です。乳歯から永久歯に生え変わるのがおおよそ6~12歳頃の時期です。
しかしこれはまだ永久歯が生えそろっていない子供の対策になるので既に生えそろっている永久歯に対してはこれほどの効果はあまり得られませんが、「再石灰化」という働きに効果があります。
「再石灰化」とは溶けたエナメル質の部分を修復し強い歯に戻してくれる働き
のことですがカルシウムはこれらをサポートしてくれる貴重な栄養です。そのため虫歯を予防するには歯のエナメル質が再石灰化する働きが重要です。
逆にカルシウム不足によって再石灰化が妨げられると再石灰化と脱灰のバランスがくずれてしまい虫歯のリスクが高まります。
例えばカルシウムを含む代表的な食材は以下を参考にしてください!
・乳製品(牛乳・チーズ・卵)
・魚介類(ししゃも・煮干し)
・海藻類(わかめ・ひじき)
これらの食材を意識して食事するといいですね!他にもまだまだ大事な栄養素はあります。
歯の形成に関連の深いビタミンはビタミンA・Dがあります。
③ビタミンA
ビタミンAは各組織のたんぱく質と結合しそれらの組織を健全に保護する働きや抗酸化作用があると言われています。また歯の表面を覆ってるエナメル質を強くする効果もあるので虫歯予防にも関係しています。
ビタミンAを多く含む食材はカボチャ、ほうれん草、にんじん、レバーなどがあります。
④ビタミンC
ビタミンCは歯の象牙質を作る栄養素のひとつでありカルシウムと同じく虫歯に強い歯の基礎になるものになります。その他に歯茎の主成分であるコラーゲンの合成を促進する働きがあるので歯周病予防としても機能してくれます。
ビタミンCを多く含む食材はピーマン、ブロッコリー、みかん、レモンなどにあり果物に多いです。
⑤ビタミンD
ビタミンDは骨の代謝に深く関与する栄養素です。ビタミンDが不足すると歯を支える骨の状態が悪くなり歯周病のリスクを高めてしまいます。
ビタミンDを多く含む食材はきのこ、サーモン、マグロ、卵黄、乳製品などがあります。
ただこれらを食べれば歯が丈夫になる、健康になるというものではないので様々な栄養素をバランスよく摂取することを心がけましょう!
ここまで歯を丈夫にするために大切な栄養素についてお話してきましたが少しでも参考になりましたでしょうか?もちろん栄養を摂るだけで虫歯や歯周病の予防ができるわけではありません。
ご自宅での口腔内ケアと定期的な検診がとても重要になります。3カ月に1回、もしくは最低でも半年に1回の歯医者さんでの検診・クリーニングをおすすめします!
ひまわり歯科クリニックでも随時新規患者様を受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください♪
フロスと歯間ブラシを正しく使いましょう🧐
歯ブラシだけでは届かない部分に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病の原因になります。
そのため、歯間ブラシやデンタルフロスを活用することが大切です🪥
今回は歯間ブラシとフロスの違いについてご説明します😁
🦷歯間ブラシの特徴🦷
歯間ブラシは、歯と歯の間に挿入して汚れを取り除くための道具です。
小さなブラシがついており、歯間のスペースが広い部分に適しています。
こんな方におすすめ
歯と歯の間が比較的広い方
ブリッジ周囲の清掃が必要な方
メリット
食べかすや歯垢をしっかり取り除ける
歯茎のマッサージ効果がある
使い方のポイント
サイズが合わないと歯茎を傷つけることがあるため、適切なサイズを選ぶことが大切です。
🦷デンタルフロスの特徴🦷
デンタルフロスは、細い糸を使って歯と歯の間を掃除します。
歯間ブラシが入らない狭い部分でも、しっかり清掃できるのが特徴です。
こんな方におすすめ
歯と歯の間が狭い方
虫歯予防に力を入れたい方
歯間ブラシが入りにくい部分を清掃したい方
メリット
狭い歯間の汚れをしっかり除去できる
歯間ブラシより携帯しやすい
使い方のポイント
歯間ブラシとフロスの使い分け
どちらを使うべきか迷った場合、以下のポイントを参考にしてください
歯間スペースが広い部分 → 歯間ブラシがおすすめ
歯間スペースが狭い部分 → デンタルフロスがおすすめ
ひまわり歯科では以下の歯間ブラシとフロスをご用意しております
eフロス
歯間に挿入しやすく、歯ぐきにも指にもソフトな使い心地。唾液に触れるとスポンジ状に膨らみ効率的にプラークを除去します
DENT EX 歯間ブラシ 4S~Lサイズ
高い耐久性と操作性、7サイズの豊富なラインアップ
超合金SAワイヤー採用で折れにくく、歯と歯の間に挿入しやすいネック形状でプラークをしっかり除去します
7サイズあるので患者さんに合ったものをご提案しますので、ぜひお声掛けください😁🪥
姿勢がお子様の歯並びに影響する?!
皆さんこんにちは!ひまわり歯科クリニックです🌻
皆さんはお子様の歯並びが悪くなる習慣についてご存じですか?
実は日常生活だったり姿勢が歯並びに影響するのです!
今日はお子様の歯並びに影響する習慣についてご説明していきます✨
①口呼吸
口呼吸をする子どもは、無意識に舌の位置が変わってしまう傾向があります。本来上顎についていて欲しい舌が下顎の方にだらんと落ちやすいのです。
普段の舌の位置は口蓋部(上顎の固い部分)の色からも診断することが出来ます。
普段から舌が口蓋にあたっていると、圧と温度で血流が良くなりきれいなピンクになります!
舌が落ちると乾燥と血流が悪くなることで紫になります。
正しい舌の位置が維持されない場合は顎の成長が妨げられ、歯並びを悪くする可能性が高くなります。
➁舌の癖
舌を歯に押し付けたり、指しゃぶりの癖があったりすると、舌の動きに癖が生じる場合があります。
舌の癖があると、歯が押され歯並びを悪くする可能性が高くなります。
③姿勢が悪い
口呼吸の子どもは、日常生活において姿勢が悪くなることがあります。
悪い姿勢により口が開いたままになり、舌の位置や発音に悪影響を及ぼすことがあります。
そして姿勢の悪い子は口蓋だけでなく全身の血流も悪くなりむくみがちになります。
④お口の周りの筋肉の成長不足
お口周りの筋肉が十分に発達していなかったり弱いと、噛む力が低下したり、発音や顎の成長を妨げたりする可能性があります。
受け口や出っ歯になる可能性があります。
このように舌の位置やお口周りの筋肉が大切なのですが、それらを鍛えるために最も重要なのは姿勢です✨
ご家庭でもお子様の姿勢や癖について注意してみていただきたいのですが、当院ではMFT(口腔筋機能療法)という
お口の周りの筋肉の機能改善を通じて、歯並びの正常な形態を維持することを目指す訓練法を行っていきます。
主な目標は、唇と舌の正しい位置を保ち、健全な口腔機能を獲得することです。
- MFTを行い
- 口呼吸から鼻呼吸へ改善する
- 正しい姿勢ができるようになる
- 舌が正しい位置にある状態をキープできるようになる
- お口まわりの筋肉が鍛えられて正しく噛めるようになる
- このような改善を目指します!
姿勢やお口周りの筋肉を鍛え舌の位置を正すことで、歯並びはもちろん、全身の状態も整えることが出来ます!
気になることやご不明点がある方はお気軽にひまわり歯科クリニックにお問い合わせください✨
皆様のご来院心よりお待ちしております🌻
子供の虫歯を早期に発見しよう🦷
🦷そもそも虫歯とは何か🦷
虫歯とは、ミュータンス菌などの虫歯原因菌がだす酸によって、歯のカルシウムが溶かされ、歯がもろくなり、ついには穴が開いてしまう病気のことです。歯周病と同じように、重症化するまでは自覚症状がないことも多く、自分では気づかないことも多いです
【虫歯の発生】
①お口の中も原因菌が糖質を取り込み、歯垢を形成します。
②歯垢の中で原因菌がさらに増殖し、糖質から酸をつくります。
③酸によって歯質からカルシウムやリンが溶けだします。これを脱灰といいます。
④虫歯が進行してしまうと歯に穴があいた状態になります。
※④の状態になると元にもどることはありません。
【虫歯の進行】
①歯の表面が白くにごり、きすんで見えるのが初期虫歯の状態です。この状態を放っておくと虫歯に進行してしまいます。
②虫歯がエナメル質に進行すると歯の表面が白くにごり、黒く見えている状態になります。この状態の時にはまだ痛みはありません。
③虫歯が象牙質にまで進行すると、歯の表面が黒く見えている状態になります。噛むときに痛みを感じることも出てきます。
④さらに虫歯が進行すると歯髄にまで達する状態になります。ここまで虫歯が進行すると、時に激しい痛みを伴うことがあります。
⑤4より虫歯が進行すると、歯冠部が大きく壊れ、歯根部だけが残った状態になります。この段階まで進むとかえって痛みを感じることは減ってきます。
🦷生活の中に潜む虫歯のリスク🦷
虫歯ができる原因として大きく関わってくるのが、糖質(ショ糖)、原因菌(ミュータンス菌)、歯質(エナメル質・象牙質)の3つです。この3つの要因が重なることで虫歯が発生します。誰でも口の中には細菌が存在しますが、虫歯のなりやすさには個人差があります。では生活の中に潜む虫歯のリスクには、主に糖分の多い食習慣や、唾液の分泌量、被せ物・詰め物の劣化、正しい歯みがきができているかなどの要因があげられます。特に甘いものが好きな方は、甘いものを生活の中で頻繁に摂取していたり、ダラダラと長い時間継続して摂取したりしていると、細菌の働きが高まって虫歯が発生するリスクが高まってしまうので要注意です。
子供の虫歯
子供の場合、虫歯が発生しやすいのは、前歯と奥歯です。また、乳歯や生え変わって間もない永久歯はエナメル質が軟らかく薄いため、虫歯が発生、進行しやすい歯です。そのため子供の歯は大人に比べて、虫歯になりやすく進行も早いので普段からよく観察し予防をすることが重要です。甘いおやつやジュース、ダラダラ食いに気を付けて、磨きにくい部分は必ず仕上げ磨きを行うことは予防する上で大切になります。
【子供が虫歯になりやす場所】
1 上の前歯の歯と歯の間
0歳~2歳ぐらいの時期は上の前歯が虫歯になりやすい時期。哺乳瓶でミルクや甘いものを飲ませることで虫歯になりやすくなります。また、哺乳瓶で飲んだ後にすぐ寝かしつけてしまうと、全体的に虫歯になるリスクが上がってしまうので注意が必要です。
2 奥歯の溝の部分(裂溝)
3 奥歯の歯と歯の間
奥歯までしっかりと歯ブラシを届かせて磨いてあげても、ヨゴレヲ落としにくいのが奥歯の溝の部分と、歯と歯の間。歯と歯の間は、フロスを使うと簡単に汚れを除去することができます。
子供の虫歯を放っておくとこんなリスクが、、、。
①偏食になりやすい
②顎が十分に発達しない
③虫歯になりやすくなる
④大人の歯の歯並びに影響がでる
⑤大人の歯の発達の妨げになる
これらのリスクを回避するためにも、効果的な対策を知っておきましょう。
子供の虫歯に効果的な対策は?
子供は大人よりも虫歯になりやすく進行も早いため、なるべく虫歯にならないための対策が必要です。子供の虫歯の効果的な対策に、フッ素塗布があります。
その1:歯からカルシウムが溶け出すことを抑制することができる。
上記に加え、いったん溶けだしてまったり、既に唾液中に存在するカルシウムを歯に取り込む働きでも知られていて、歯の質そのものを強化してくれる効果もあります。それだけではなく、フッ素は虫歯菌自体の活動を抑える働きも持っているため、虫歯予防に大変効果的な成分といえます。
その2:虫歯になりやすい子供の乳歯・永久歯の再石灰化を促進する。
再石灰化とは、歯から溶け出したカルシウムが再び歯に取り込まれることです。子供の歯は虫歯になりやす反面、フッ化物による再石灰化が大人の歯より促進されやすいため、虫歯対策がポイントになります。
虫歯にならないためにも、予防はとても大切です。子供の虫歯は進行がはやいので、おうちで出来るセルフケアや歯医者さんでのケアが不可欠です。
【具体的ケア方法】
①フッ素入りの歯磨き粉を使う。
②デンタルフロスで歯と歯の間の掃除する。
③細かい部分の仕上げ磨きをしてあげる。
④歯医者さんでフッ素塗布をする。
⑤奥歯の溝が深い場合、歯医者さんでシーラント(プラスチックの材料)をして埋める。
気になることなどありましたら、お気軽にご相談ください。
🌻ひまわり歯科クリニック🌻
スポーツドリンクの常飲について
近頃保育園や運動部でスポーツドリンクの常飲が義務付けられていることが多いですが目的に合ったスポーツドリンクの選び方、飲む量、飲み方に注意しましょう!
スポーツドリンクは主に塩分(ナトリウム)、糖質が含まれており、ある程度含有量が決まっています。さらに、商品によって特徴を出すためビタミン、ミネラル、アミノ酸、クエン酸などが加えられています。
塩分(ナトリウム)は、汗をかくと水分とともに放出されるナトリウムを補うために含まれます。日本体育協会では、、運動中の飲料には0.1~0.2%の塩分(ナトリウム換算で100ml当たり40~80mg)を含むものを推奨しているため、スポーツドリンクは大体この範囲内で作られています。とくに、夏場など発汗量の多いときは水分だけの補給では体液が薄まり低ナトリウム血症を引き起こしてしまいます。
一方で糖質は、運動のエネルギー源となるだけでなく、糖質濃度を2.5~8%にすることで腸管での吸収効率を高めるために加えられています。糖質含有量は栄養成分表示の炭水化物の表示値が目安となります。
スポーツドリンクには商品により浸透圧の高いものと低いものがあり、スポーツ時など汗を多量にかいた時の水分補給と普段の生活の水分補給とでは要求される浸透圧が異なります。発汗量が多いときには糖質が少なく、塩分の多いものが適していますので、目的や状況に合ったものを選ぶと良いでしょう。水で薄めるといいと聞きますが、糖質濃度は速やかな水分吸収考えて作られているためあまりよくありません。
スポーツドリンクを過剰摂取することにより肥満や虫歯のリスクがあるだけでなく高血糖状態が続くペットボトル症候群に陥る心配もあります。また、血糖値が上がるとのどが渇き、さらにスポーツドリンクを飲んでしまうという悪循環も起こります。重症化すると意識障害を起こすこともあるので注意が必要です。
そのほか、スポーツドリンクの飲みすぎでビタミンB1欠乏症をおこすことがあります。ビタミンB1は糖質を分解してエネルギーを作るために必要なものですが、スポーツドリンクの多飲により大量に糖質を分解することで不足します。スポーツドリンクにはビタミンB1が含まれているものもありますが基本的には食事からしっかり摂取しましょう。
以上のことからスポーツドリンクは目的や状況に合ったものを選び、適量だけ飲むこと、またダラダラ飲みは虫歯のリスクが一番高いため飲み方に注意してください。
歯が生えてくる順番について
お子様連れの患者様でお子様の歯に関して「いつから歯医者に来ればよいですか?」「乳歯が抜けないのですが大丈夫でしょうか?」など質問されることがよくあります。
今回はお子様の歯の生えてくる順番や乳歯が抜けない時の対応などお話ししたいと思います。
- 歯の生える順番について
乳歯が生える順番について
通常乳歯(子供の歯)は生後 6か月 頃から生え始め、3歳頃 までに20本すべてが生えそろいます。
1.生後6カ月ごろ 下の前歯(乳中切歯)が2本生えてきます。
2.生後10カ月ごろ 上の前歯(乳中切歯)が2本生えてきます。
3.1歳ごろ さらに上下2本ずつ生えて(乳側切歯)、上下で計8本になります。
- 4.1歳半ごろ 最初の奥歯(第1乳臼歯)が4本生えてきます
- 5.2歳ごろ前歯と奥歯の間の歯(乳犬歯)が生えてきます
- 6.2歳半ごろ奥歯(第2乳臼歯)が生えて、20本の乳歯が揃います。
(歯の生える順番は個人差がありますので気になる方は歯科にお問い合わせください。)
永久歯(大人の歯)が生える順番について
永久歯は通常 6歳 頃から生え始め、12〜14歳 頃までに28本がそろいます(親知らずを含めると32本あります)。
永久歯が生える順番
- 第一大臼歯(6歳臼歯):6〜7歳
- 下の中切歯:6〜7歳
- 上の中切歯:7〜8歳
- 下の側切歯:7〜8歳
- 上の側切歯:8〜9歳
- 第一小臼歯:9〜11歳
- 第二小臼歯:10〜12歳
- 犬歯(糸切り歯):10〜12歳
- 第二大臼歯(12歳臼歯):11〜13歳
- 第三大臼歯(親知らず):17〜25歳(親知らずが生えない人もいます。親知らずが生えない人は約20〜30%程度と言われています。)
乳歯は通常自然に抜け落ちて永久歯に生え変わりますが最初に生えてくるのは下の前歯が多いと言われています。永久歯の最初は 第一大臼歯(6歳臼歯) が奥から生えてきます。(ここには乳歯はありません)。
それでは乳歯が抜けない場合はどうすれば良いでしょう?
乳歯を抜いたほうが良いケース
乳歯が自然に抜けない場合
必ずしもすぐに抜く必要があるわけではありませんが、状況によっては歯科医での処置が必要になることがあります。以下のようなケースでは、乳歯を抜いたほうが良い ことがあります。
- 永久歯が生えてきているのに乳歯が残っている
永久歯が乳歯の後ろや横から生えてきている場合、乳歯が邪魔をして永久歯の位置がずれる可能性があります。 放っておくと歯並びが悪くなる原因になるため、乳歯を抜いたほうが良いことがあります。
- 乳歯がグラグラしているのに抜けない
乳歯がグラグラしているのに長期間抜けない場合、自然に抜けるのを待つよりも、抜歯をしたほうが永久歯が正しい位置に生えやすくなります。
- 乳歯の根がしっかり残っている
通常、乳歯は永久歯が生えてくる際に根が吸収されて抜けますが、根が残ったままの場合、永久歯の生え方に影響を与えることがあるので歯科医で根を取り除いてもらったほうがよいケースがあります。
虫歯や感染がある
乳歯が虫歯や感染を起こしている場合、永久歯への悪影響を防ぐために抜歯が必要になることがあります。
- 過剰歯(本来生えないはずの余分な歯)がある
余分な歯が生えていると、乳歯が抜けにくくなることがあります。歯科医での診察・処置が必要です。
自然に任せてよいケース
乳歯がグラグラしていても、永久歯がまだ生えてきていない場合は自然に抜けるまで待っても大丈夫です。また痛みや違和感がなければ、特に急いで抜く必要はありません。
最後に
乳歯が抜けないことで永久歯の位置や歯並びに影響が出る可能性があるため、必要に応じてレントゲンを撮って永久歯の位置や乳歯の根の状態を確認すると安心です。歯の生え方や時期は個人差があるため違和感があったりなかなか乳歯が抜けない等心配な方は歯科医に相談することをお勧めしますのでお気軽にご相談ください!
先天性欠如歯について
「先天性欠如歯」についてお話します!
人間の歯の数は通常の場合、乳歯20本、永久歯28本、親知らずを含めて最大32本あります。しかし何らかの原因で永久歯が生まれつき足りないことがありこれを「先天性欠如歯」といいます。これは大きな病気とかではなく、形成異常のひとつです。早期発見することで今後の対応を考えることができます。
ではこれから「先天性欠如歯」になる原因とリスクについてご紹介したいと思います。
★なぜ「先天性欠如歯」が発生してしまうのか
永久歯の元となる歯胚が何らかの理由で形成されないこと発生してしまいます。はっきりとした原因はわかってませんが以下のことが考えられるとされています。
※歯胚(しはい)・・・歯の元となる組織で乳歯や永久歯の生成に重要な役割
・遺伝
・歯の発育期における栄養障害
・感染
・外傷
・放射線障害
・内分泌障害
・風疹の罹患
・母親の妊娠中の栄養障害や梅毒など
★「先天性欠如歯」の発生率
先天性欠如歯は少数の歯が足りない「一部性歯牙欠如症」と多数にわたり欠如がある「全部性歯牙欠如症」(無歯症)に分けられます。
実際にどのくらいの確率で起こるのでしょうか?
日本小児歯科学会の調査によると約10人に1人という比較的高い確率で発生することがわかりました。
★発生部位
乳歯では上下顎乳側切歯(前から2番目)、永久歯では上下顎第三大臼歯(親知らず)→上顎側切歯(前から2番目の歯)→上下顎第二小臼歯(前から5番目)→下顎中切歯(前から1番目)などで第一臼歯(前から6番目)が欠如することは稀であるといわれています。
★発生するとどんな影響があるのか
歯がない状態が長期間続くため抜けた両隣の歯が倒れこんだり、噛み合うはずの反対側の歯が伸びてきたりします。他にも次のようなことが起こってしまいます。
・咀嚼障害
・歯列、顔貌への影響
・発音障害
・顎関節症への影響 など
★先天性欠如歯の早期発見
幼少期からの歯科検診が大切です!先天性欠如歯はかかりつけの歯医者さんや学校検診で指摘されるまで家族や本人でさえも気づかないことがほとんどです。
また乳歯の前歯に癒合歯(2つの歯が1つになっている歯)があったり奥歯が乳歯のままいつまでも残っていたり、両親のどちらかに先天性欠如歯になっていた場合はお子さんの発生率は高くなる傾向にあります。
乳歯がなかなか抜けない、永久歯が生えてこないという場合も疑うポイントになります。
なのでやはりかかりつけの歯医者さんで診察することをおすすめします。歯医者さんでレントゲン写真を撮影して確認することで歯の生え変わりが順調に進んでいるか、顎の骨に異常がないかなどお口の中全体の状態を確認することができます。
定期的な確認は生え変わりのタイミングを予測し歯を健康に保つことに役立ちます。
少しでも違和感を感じたら早めにご相談ください。
歯ブラシの強さについて
適切なブラッシングの圧がどのくらいなのかご存じですか?
みなさんは汚れをしっかりとらないと!と思い、ついつい力をいれて歯を磨いていたりしませんか?😱
強すぎるブラッシングは逆に歯茎が下がってしまったり、知覚過敏の原因になってしまいます
どの程度の力で磨くのが良いかというと
「150〜250g」なんです🧐
これは歯ブラシを当てた時に毛先が広がらない程度の強さになります
歯と歯茎の境目に毛先を当てて優しく2〜3歯を小刻みに動かすイメージで磨いてみてください
ついつい力が入ってしまう方は歯ブラシを鉛筆持ちにすると、余計な力が加わらず優しく磨けます🦷
一ヶ月もしないうちに歯ブラシの毛先が広がってしまう方は要注意です
自分の歯ブラシをチェックしてみてください🪥
歯列矯正に関するQ&A✍
ひまわり歯科クリニックです🌻
当院では多くの患者様が矯正治療を行っているのですが、矯正を始める前や矯正中に疑問や不安がたくさんあると思います。
今回はその中でよくあるご質問についてまとめてみました!
Q:マウスピース矯正とワイヤー矯正どちらが安いか?速いか?
A:マウスピース矯正 88万円 (検査費用等除く)
ワイヤー矯正 88万円 (検査費用等除く)
費用はどちらも同じです!
矯正が進むスピードも同じくらいですが忙しくて月に一度通院できない方は、通院感覚を2~3か月に延ばせるマウスピース矯正をおすすめします。
逆にマウスピースの管理や使用時間を守るのが難しい方はワイヤー矯正の方がスムーズに進みます。
矯正方法で迷われている方はお気軽にご相談ください✨
Q:最初に矯正の相談をするのは何歳からがよいのですか?
A:5歳くらいから矯正装置を使えるようになりますが、気になり始めた時にお気軽にご相談ください!
理想的なのは顎が成長段階にある発育期。なぜなら歯並びや咬み合わせの問題は、歯の土台となる顎の形や大きさと切り離せないからです。
早期治療と呼ばれる乳歯や乳歯と永久歯がまじりあう時期に、顎の成長をみながら咬み合わせや成長をコントロールするもの と
本格治療と呼ばれる永久歯が生えそろってから矯正装置を使うものがあります。
患者様それぞれのお口の状態にあった治療をご提案いたします✨
Q:矯正中の痛みについて
A:痛みの感じ方には個人差がありますが、慣れると気にならなくなってきます!
理想的な歯並びからずれている歯は矯正中、相対的に強い力が加わることになるため、痛みを感じやすくなります。
歯が動くことによる痛みであり、矯正装置をつけた直後や通院後数日間に集中します。
治療が進むと痛みの程度や期間は徐々に減少す気にならなくなることがほとんどです!
Q:矯正中の食事について
A:装置の痛みに慣れて歯の痛みがなくなればほとんどのメニューは問題ありません。
装置を付けた当初は柔らかめのものを中心に、食べ物を小さく切ってゆっくり食べてください。
粘着性のあるガムや硬いお煎餅、りんごなどは避けていただいた方が無難です。
以上ご質問が多くあるものをいくつかまとめてみました!
他にもご質問や不安に思われることがたくさんあると思います。どんなことでも構いませんのでお気軽にご相談ください!
皆様のご来院を心よりお待ちしております🌻