歯ブラシをずっと使っていても、毛先も広がらないし汚れも気にならない、という方がいらっしゃるかもしれません。
けれど歯科医では、使い始めて1ヶ月を目安に、新しい歯ブラシに取り替えることを推奨しています。
ひまわり歯科では患者さんの口腔内に合った歯ブラシをご提案させていただいてます。
🦷そもそも虫歯とは何か🦷
虫歯とは、ミュータンス菌などの虫歯原因菌がだす酸によって、歯のカルシウムが溶かされ、歯がもろくなり、ついには穴が開いてしまう病気のことです。歯周病と同じように、重症化するまでは自覚症状がないことも多く、自分では気づかないことも多いです
【虫歯の発生】
①お口の中も原因菌が糖質を取り込み、歯垢を形成します。
②歯垢の中で原因菌がさらに増殖し、糖質から酸をつくります。
③酸によって歯質からカルシウムやリンが溶けだします。これを脱灰といいます。
④虫歯が進行してしまうと歯に穴があいた状態になります。
※④の状態になると元にもどることはありません。
【虫歯の進行】
①歯の表面が白くにごり、きすんで見えるのが初期虫歯の状態です。この状態を放っておくと虫歯に進行してしまいます。
②虫歯がエナメル質に進行すると歯の表面が白くにごり、黒く見えている状態になります。この状態の時にはまだ痛みはありません。
③虫歯が象牙質にまで進行すると、歯の表面が黒く見えている状態になります。噛むときに痛みを感じることも出てきます。
④さらに虫歯が進行すると歯髄にまで達する状態になります。ここまで虫歯が進行すると、時に激しい痛みを伴うことがあります。
⑤4より虫歯が進行すると、歯冠部が大きく壊れ、歯根部だけが残った状態になります。この段階まで進むとかえって痛みを感じることは減ってきます。
🦷生活の中に潜む虫歯のリスク🦷
虫歯ができる原因として大きく関わってくるのが、糖質(ショ糖)、原因菌(ミュータンス菌)、歯質(エナメル質・象牙質)の3つです。この3つの要因が重なることで虫歯が発生します。誰でも口の中には細菌が存在しますが、虫歯のなりやすさには個人差があります。では生活の中に潜む虫歯のリスクには、主に糖分の多い食習慣や、唾液の分泌量、被せ物・詰め物の劣化、正しい歯みがきができているかなどの要因があげられます。特に甘いものが好きな方は、甘いものを生活の中で頻繁に摂取していたり、ダラダラと長い時間継続して摂取したりしていると、細菌の働きが高まって虫歯が発生するリスクが高まってしまうので要注意です。
子供の虫歯
子供の場合、虫歯が発生しやすいのは、前歯と奥歯です。また、乳歯や生え変わって間もない永久歯はエナメル質が軟らかく薄いため、虫歯が発生、進行しやすい歯です。そのため子供の歯は大人に比べて、虫歯になりやすく進行も早いので普段からよく観察し予防をすることが重要です。甘いおやつやジュース、ダラダラ食いに気を付けて、磨きにくい部分は必ず仕上げ磨きを行うことは予防する上で大切になります。
【子供が虫歯になりやす場所】
1 上の前歯の歯と歯の間
0歳~2歳ぐらいの時期は上の前歯が虫歯になりやすい時期。哺乳瓶でミルクや甘いものを飲ませることで虫歯になりやすくなります。また、哺乳瓶で飲んだ後にすぐ寝かしつけてしまうと、全体的に虫歯になるリスクが上がってしまうので注意が必要です。
2 奥歯の溝の部分(裂溝)
3 奥歯の歯と歯の間
奥歯までしっかりと歯ブラシを届かせて磨いてあげても、ヨゴレヲ落としにくいのが奥歯の溝の部分と、歯と歯の間。歯と歯の間は、フロスを使うと簡単に汚れを除去することができます。
子供の虫歯を放っておくとこんなリスクが、、、。
①偏食になりやすい
②顎が十分に発達しない
③虫歯になりやすくなる
④大人の歯の歯並びに影響がでる
⑤大人の歯の発達の妨げになる
これらのリスクを回避するためにも、効果的な対策を知っておきましょう。
子供の虫歯に効果的な対策は?
子供は大人よりも虫歯になりやすく進行も早いため、なるべく虫歯にならないための対策が必要です。子供の虫歯の効果的な対策に、フッ素塗布があります。
その1:歯からカルシウムが溶け出すことを抑制することができる。
上記に加え、いったん溶けだしてまったり、既に唾液中に存在するカルシウムを歯に取り込む働きでも知られていて、歯の質そのものを強化してくれる効果もあります。それだけではなく、フッ素は虫歯菌自体の活動を抑える働きも持っているため、虫歯予防に大変効果的な成分といえます。
その2:虫歯になりやすい子供の乳歯・永久歯の再石灰化を促進する。
再石灰化とは、歯から溶け出したカルシウムが再び歯に取り込まれることです。子供の歯は虫歯になりやす反面、フッ化物による再石灰化が大人の歯より促進されやすいため、虫歯対策がポイントになります。
虫歯にならないためにも、予防はとても大切です。子供の虫歯は進行がはやいので、おうちで出来るセルフケアや歯医者さんでのケアが不可欠です。
【具体的ケア方法】
①フッ素入りの歯磨き粉を使う。
②デンタルフロスで歯と歯の間の掃除する。
③細かい部分の仕上げ磨きをしてあげる。
④歯医者さんでフッ素塗布をする。
⑤奥歯の溝が深い場合、歯医者さんでシーラント(プラスチックの材料)をして埋める。
気になることなどありましたら、お気軽にご相談ください。
🌻ひまわり歯科クリニック🌻
お子様連れの患者様でお子様の歯に関して「いつから歯医者に来ればよいですか?」「乳歯が抜けないのですが大丈夫でしょうか?」など質問されることがよくあります。
今回はお子様の歯の生えてくる順番や乳歯が抜けない時の対応などお話ししたいと思います。
乳歯が生える順番について
通常乳歯(子供の歯)は生後 6か月 頃から生え始め、3歳頃 までに20本すべてが生えそろいます。
1.生後6カ月ごろ 下の前歯(乳中切歯)が2本生えてきます。
2.生後10カ月ごろ 上の前歯(乳中切歯)が2本生えてきます。
3.1歳ごろ さらに上下2本ずつ生えて(乳側切歯)、上下で計8本になります。
(歯の生える順番は個人差がありますので気になる方は歯科にお問い合わせください。)
永久歯(大人の歯)が生える順番について
永久歯は通常 6歳 頃から生え始め、12〜14歳 頃までに28本がそろいます(親知らずを含めると32本あります)。
永久歯が生える順番
乳歯は通常自然に抜け落ちて永久歯に生え変わりますが最初に生えてくるのは下の前歯が多いと言われています。永久歯の最初は 第一大臼歯(6歳臼歯) が奥から生えてきます。(ここには乳歯はありません)。
それでは乳歯が抜けない場合はどうすれば良いでしょう?
乳歯を抜いたほうが良いケース
乳歯が自然に抜けない場合
必ずしもすぐに抜く必要があるわけではありませんが、状況によっては歯科医での処置が必要になることがあります。以下のようなケースでは、乳歯を抜いたほうが良い ことがあります。
永久歯が乳歯の後ろや横から生えてきている場合、乳歯が邪魔をして永久歯の位置がずれる可能性があります。 放っておくと歯並びが悪くなる原因になるため、乳歯を抜いたほうが良いことがあります。
乳歯がグラグラしているのに長期間抜けない場合、自然に抜けるのを待つよりも、抜歯をしたほうが永久歯が正しい位置に生えやすくなります。
通常、乳歯は永久歯が生えてくる際に根が吸収されて抜けますが、根が残ったままの場合、永久歯の生え方に影響を与えることがあるので歯科医で根を取り除いてもらったほうがよいケースがあります。
虫歯や感染がある
乳歯が虫歯や感染を起こしている場合、永久歯への悪影響を防ぐために抜歯が必要になることがあります。
余分な歯が生えていると、乳歯が抜けにくくなることがあります。歯科医での診察・処置が必要です。
自然に任せてよいケース
乳歯がグラグラしていても、永久歯がまだ生えてきていない場合は自然に抜けるまで待っても大丈夫です。また痛みや違和感がなければ、特に急いで抜く必要はありません。
最後に
乳歯が抜けないことで永久歯の位置や歯並びに影響が出る可能性があるため、必要に応じてレントゲンを撮って永久歯の位置や乳歯の根の状態を確認すると安心です。歯の生え方や時期は個人差があるため違和感があったりなかなか乳歯が抜けない等心配な方は歯科医に相談することをお勧めしますのでお気軽にご相談ください!
「先天性欠如歯」についてお話します!
人間の歯の数は通常の場合、乳歯20本、永久歯28本、親知らずを含めて最大32本あります。しかし何らかの原因で永久歯が生まれつき足りないことがありこれを「先天性欠如歯」といいます。これは大きな病気とかではなく、形成異常のひとつです。早期発見することで今後の対応を考えることができます。
ではこれから「先天性欠如歯」になる原因とリスクについてご紹介したいと思います。
★なぜ「先天性欠如歯」が発生してしまうのか
永久歯の元となる歯胚が何らかの理由で形成されないこと発生してしまいます。はっきりとした原因はわかってませんが以下のことが考えられるとされています。
※歯胚(しはい)・・・歯の元となる組織で乳歯や永久歯の生成に重要な役割
・遺伝
・歯の発育期における栄養障害
・感染
・外傷
・放射線障害
・内分泌障害
・風疹の罹患
・母親の妊娠中の栄養障害や梅毒など
★「先天性欠如歯」の発生率
先天性欠如歯は少数の歯が足りない「一部性歯牙欠如症」と多数にわたり欠如がある「全部性歯牙欠如症」(無歯症)に分けられます。
実際にどのくらいの確率で起こるのでしょうか?
日本小児歯科学会の調査によると約10人に1人という比較的高い確率で発生することがわかりました。
★発生部位
乳歯では上下顎乳側切歯(前から2番目)、永久歯では上下顎第三大臼歯(親知らず)→上顎側切歯(前から2番目の歯)→上下顎第二小臼歯(前から5番目)→下顎中切歯(前から1番目)などで第一臼歯(前から6番目)が欠如することは稀であるといわれています。
★発生するとどんな影響があるのか
歯がない状態が長期間続くため抜けた両隣の歯が倒れこんだり、噛み合うはずの反対側の歯が伸びてきたりします。他にも次のようなことが起こってしまいます。
・咀嚼障害
・歯列、顔貌への影響
・発音障害
・顎関節症への影響 など
★先天性欠如歯の早期発見
幼少期からの歯科検診が大切です!先天性欠如歯はかかりつけの歯医者さんや学校検診で指摘されるまで家族や本人でさえも気づかないことがほとんどです。
また乳歯の前歯に癒合歯(2つの歯が1つになっている歯)があったり奥歯が乳歯のままいつまでも残っていたり、両親のどちらかに先天性欠如歯になっていた場合はお子さんの発生率は高くなる傾向にあります。
乳歯がなかなか抜けない、永久歯が生えてこないという場合も疑うポイントになります。
なのでやはりかかりつけの歯医者さんで診察することをおすすめします。歯医者さんでレントゲン写真を撮影して確認することで歯の生え変わりが順調に進んでいるか、顎の骨に異常がないかなどお口の中全体の状態を確認することができます。
定期的な確認は生え変わりのタイミングを予測し歯を健康に保つことに役立ちます。
少しでも違和感を感じたら早めにご相談ください。
適切なブラッシングの圧がどのくらいなのかご存じですか?
みなさんは汚れをしっかりとらないと!と思い、ついつい力をいれて歯を磨いていたりしませんか?😱
強すぎるブラッシングは逆に歯茎が下がってしまったり、知覚過敏の原因になってしまいます
どの程度の力で磨くのが良いかというと
「150〜250g」なんです🧐
これは歯ブラシを当てた時に毛先が広がらない程度の強さになります
歯と歯茎の境目に毛先を当てて優しく2〜3歯を小刻みに動かすイメージで磨いてみてください
ついつい力が入ってしまう方は歯ブラシを鉛筆持ちにすると、余計な力が加わらず優しく磨けます🦷
一ヶ月もしないうちに歯ブラシの毛先が広がってしまう方は要注意です
自分の歯ブラシをチェックしてみてください🪥
ひまわり歯科クリニックです🌻
当院では多くの患者様が矯正治療を行っているのですが、矯正を始める前や矯正中に疑問や不安がたくさんあると思います。
今回はその中でよくあるご質問についてまとめてみました!
Q:マウスピース矯正とワイヤー矯正どちらが安いか?速いか?
A:マウスピース矯正 88万円 (検査費用等除く)
ワイヤー矯正 88万円 (検査費用等除く)
費用はどちらも同じです!
矯正が進むスピードも同じくらいですが忙しくて月に一度通院できない方は、通院感覚を2~3か月に延ばせるマウスピース矯正をおすすめします。
逆にマウスピースの管理や使用時間を守るのが難しい方はワイヤー矯正の方がスムーズに進みます。
矯正方法で迷われている方はお気軽にご相談ください✨
Q:最初に矯正の相談をするのは何歳からがよいのですか?
A:5歳くらいから矯正装置を使えるようになりますが、気になり始めた時にお気軽にご相談ください!
理想的なのは顎が成長段階にある発育期。なぜなら歯並びや咬み合わせの問題は、歯の土台となる顎の形や大きさと切り離せないからです。
早期治療と呼ばれる乳歯や乳歯と永久歯がまじりあう時期に、顎の成長をみながら咬み合わせや成長をコントロールするもの と
本格治療と呼ばれる永久歯が生えそろってから矯正装置を使うものがあります。
患者様それぞれのお口の状態にあった治療をご提案いたします✨
Q:矯正中の痛みについて
A:痛みの感じ方には個人差がありますが、慣れると気にならなくなってきます!
理想的な歯並びからずれている歯は矯正中、相対的に強い力が加わることになるため、痛みを感じやすくなります。
歯が動くことによる痛みであり、矯正装置をつけた直後や通院後数日間に集中します。
治療が進むと痛みの程度や期間は徐々に減少す気にならなくなることがほとんどです!
Q:矯正中の食事について
A:装置の痛みに慣れて歯の痛みがなくなればほとんどのメニューは問題ありません。
装置を付けた当初は柔らかめのものを中心に、食べ物を小さく切ってゆっくり食べてください。
粘着性のあるガムや硬いお煎餅、りんごなどは避けていただいた方が無難です。
以上ご質問が多くあるものをいくつかまとめてみました!
他にもご質問や不安に思われることがたくさんあると思います。どんなことでも構いませんのでお気軽にご相談ください!
皆様のご来院を心よりお待ちしております🌻
小さなお子さんをおもちのお母さまから指しゃぶりについてご質問をいただきます。
妊娠中期のお母さんのお腹の中を3D/4Dエコーを見てみると指をしゃぶっている胎児をみることができます。指を吸いながら羊水を飲み込んでいる赤ちゃんは、出生後にお母さんの乳首や哺乳瓶がすぐ吸えるように胎内で練習しているといわれています。
赤ちゃんは授乳時にそのままねむることが良くありお腹がすいて泣いていても授乳により泣き止みます。指をしゃぶっている赤ちゃんの方が寝つきが良く激しい夜泣きも少ないと言われ安定した睡眠にも役立っていると思われます。
生後5~6ヶ月ごろから物が握れ、自分の手や指だけでなく身の回りの衣類やおもちゃなどをなめたりしゃぶったりして形や味を確かめるようになります。
1歳になると、一人歩きやおしゃべりを少しずつするようになり行動範囲も広がり指しゃぶり以外の楽しいことや興味あることが広がればやらない時間が増えてきます。卒乳した後も吸っていると安心するという記憶がのこっているため、気分を鎮めたいとき、不安や緊張のある時、眠たいときに指をしゃぶることで気持ちをコントロールしています。心配される保護者の方もいらっしゃいますが低年齢児ではよくある行為で無理に止めさせることで下唇や舌を吸ったり咬んだり、歯肉を引っかいたり、髪の毛をむしったり、夜泣きをするなど他の悪習癖に移行することもあります。3歳を過ぎると社会性が発達するため恥ずかしいという気持ちからやめる子が増えてきます。それでも続けているということは子供なりの意味や理由がある場合が多いので頭ごなしに否定したりがみがみ注意しないようにしましょう。
4歳以降でも指しゃぶりがある場合は歯への影響が出始めますので注意が必要です。この場合にはいろいろな原因が考えられますので一緒に究明していきましょう。決して怒ったりしてはいけません。気が付いた時にはやさしくお子さんの手を取り優しく握ってあげてどうしてダメなのかをお話してあげてください。
①インプラント治療とは?
インプラント治療は、抜けた歯の代わりに人工的に作られた歯根部を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。インプラントはチタン製が一般的で、骨と強固に結合する特性を持っています。このため天然のはと同じように咀嚼力が得られ、審美的にも優れた仕上がりが期待できます。
インプラント治療は、入れ歯やブリッチに代わる選択肢として、特にその快適性と自然な見た目が選ばれる理由です。入れ歯のように口の中で動くことが無く、ブリッチのよう隣接歯の健康な歯を削る必要もありません。ただし、インプラント治療をうけていただくためには、一定の骨の量と質が必要であり、治療前には慎重な診断が求められます。
②インプラント治療のメリットとデメリット
インプラント治療の最大のメリットは、天然の歯と同等の機能性を持つことです。インプラントがしっかりと骨と結合するため、普段通り食べ物を噛むことができ、食事を心から楽しむことができます。また、審美的にも自然な見た目を得ることができるため、笑顔にも自信を持つことができるでしょう。
それでも、インプラント治療にはデメリットもあります。まず、手術による身体的な負担があげられます。手術後には腫れや痛みが生じることもありますし、年齢や健康状態によっては手術が適さない場合もあります。また、治療にかかる費用も高額で、一本のインプラントに数十万円かかる場合が多く本数が増えればさらに高額になります。治療期間も長く、数カ月から一年程度かかることが多いです。
③インプラント治療の費用
インプラント治療の費用は、患者の口腔状態や使用する材料の種類、治療の難易度、病院の方針により価格なども異なります。一般的な価格帯は1本あたり30~50万円がめやすとなり、全て自費診療となるため治療費は加入している保険の適用外です。
治療には、インプラント本体の費用、手術の技術料、上部構造(人工歯部分)の費用などが含まれます。また、場合によっては、床骨を増やすための治療が必要な場合のあり、さらに費用がかかるケースもあります。治療前に、歯科医師のしっかり話し合い見積もりを出してもらうことが重要です。
④医療費控除とは
医療費控除は、1年に一定額以上の医療費を支払った場合に、所得税の一部が減額されるせいどです。これにより、所得税の負担が軽減され、納税者の経済的な負担を和らげることができます。具体的には、世帯全体で10万円または所得の5%いずれか低い方を超える医療費について控除申請が可能です。
例えば、自己負担の医療費が30万円で、他の家族の医療費を含めて40万円になった場合、控除対象になる医療費は(40万円-10万円)=30万円となります。申告により、所得税と翌年の住民税でこの分の税金が還付・減額されます。
⑤インプラント治療で医療費控除をうけるには
インプラント治療は、医療費控除の対象として計算することができます。医療費控除を受けるには、確定申告の際に、医療費の明細書を税務署に提出する必要があります。そのため、治療費の支払いの際には領収書を保管しておくことが大切です。
また、交通費も控除対象になりますので、通院時にかかった交通費も記録しておくことをお勧めします。注意すべきは、あくまで治療費が対象であり、美容目的や予防のための処置などは対象外だという点です。インプラント治療が医療費控除の対象になるかどうかは、治療の目的や内容によってことなることがありますので、疑問がある場合には担当の歯科医や税理士に確認することをお勧めします。
⑥まとめ
インプラントの治療は、失った歯を補うのに非常に効果的な方法であり、咀嚼の機能を回復しつつ審美的にも優れた結果を得ることができます。ただし、費用の問題や手術の適応など、考慮すべきポイントも多くあります。しかし、日本には医療費控除という制度があり、これを利用することでインプラント治療における経済的負担を軽減することが可能です。治療を検討される際には、これらの情報を参考にし、納得のいく選択ができるように準備を進めていただけたらと思います。
🌻ひまわり歯科クリニック🌻
虫歯治療で虫歯が小さければコンポジットレジンと呼ばれるプラスチックの樹脂で削った歯を修復できますが虫歯が大きくなると詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)で修復しなければならなくなります。
詰め物や被せ物に種類があることはご存じでしょうか?
今回は詰め物や被せ物の種類についてお話したいと思います。
大きく分けて詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)には保険適用の銀歯と保険適用外のセラミックに分けられます。
・銀歯とは、歯科治療で歯を削った部分補うために使用される詰め物(インレー)・被せ物(クラウン)の一種です。保険適用のものとしては、銀歯が代表的です。
・セラミックとは、食器や洗面所などに使用される陶材、という素材でできた詰め物(インレー)・被せ物(クラウン)です。その高い審美性と耐久性から、近年注目を集めています。
銀歯とセラミックの歯のメリットとデメリットを以下にまとめました。
銀歯のメリット、デメリット
メリット
1.強度が高銀は非常に強度があり、奥歯のように噛む力が強い部位でも割れにくいという特徴があります。
2.保険適用となるので比較的安価でコストを抑えることが出来ます。
3.厚みがセラミックに比べて必要ないので歯を削る量が少なくなります。
デメリット
1.金属色が歯の自然な色と異なるため、審美性に欠け見た目が目立ちます。
2.金属を口の中に入れるので金属アレルギーのリスクがあります。口の中の水分によって金属が溶け出し、唾液と共に飲み込むと体内に蓄積されアレルギー反応を引き起こすことがあります。
3.金属は熱伝導性が高いため、冷たいものや熱いものが歯に響く場合があります。
4.銀歯は表面がややザラついており、プラーク(歯垢)が付着しやすいことがあります。
5.銀歯はそれ自体が腐食してしまうことで隙間ができやすく、再び虫歯になりやすい傾向にあります。
セラミックの歯のメリットデメリット
メリット
2.金属が含まれていないので金属アレルギーの心配がないです。
4.銀歯の寿命が約5年と言われているのに対し、セラミックは10年以上と言われています。長期間使っても変色しにくく、美しさを保てます。
5.セラミックは精密に作られることが多く、歯との接着面がよりぴったりフィットします。そのため、隙間から細菌が入り込むリスクが低くなります。
デメリット
銀歯とセラミックはどちらがおすすめですか?
銀歯とセラミックともにメリットとデメリットがあるので、それを踏まえてご自身の希望や体質などを考慮し選択することをお勧めします。
選び方のポイント
銀歯が適している
セラミックが適している
セラミックの方が銀歯に比べて虫歯リスクを抑えやすい特性を持っていますが、どちらを選択しても最終的には装着の精度や日々のケアが重要となります。適切なブラッシングや定期的な歯科検診を欠かさないことで、虫歯のリスクを最小限にできます。ご自身の歯の寿命を少しでも長くするために3~4ヶ月に1度クリーニングを兼ねた定期検診を受診することをお勧めします。
「前よりも歯ぐきが下がった気がする」「歯が以前より伸びているような気がする」
など感じたことはありませんか?
それは様々な原因によって起こる歯肉退縮というものです。
歯肉退縮とは、、、?
歯を支えている歯ぐきが下がってしまい歯の根元の部分が露出してしまっている状態のことをいいます。本来は歯ぐきの中にある部分なので露出してしまうと症状がでてしまうことがあります。
歯肉退縮になってしまうとどうなる?
①知覚過敏になりやすくなる
健康な歯肉の場合、歯冠(歯肉より上に出ている歯の頭の部分)にはエナメル質という歯の表面をバリアしてくれる組織があります。このエナメル質があることによって歯を削ったり、擦ったりしても痛みを感じることがありません。
しかし、歯肉退縮してしまってむき出しになってしまった歯の根元の部分はエナメル質で覆われていません。この部分は象牙質というエナメル質より柔らかい組織でできています。象牙質に刺激を与えると内部の神経に伝達され痛みやしみるなどの症状を引き起こします。
②審美性が低下する
歯肉退縮になっていると歯が長く見えてしまい人によっては老けたなぁ、、と感じてしまう方もいると思います。
③虫歯になりやすくなる
歯の根元が露出し歯の長さが長くなることで根元の磨き残しが増えてしまいます。根元の部分は気を付けて磨いていても歯ブラシが行き届きにくく、また酸に弱いため虫歯になりやすくなります。
歯肉退縮が起こる原因と対策
①歯周病
お口の中が汚れていると歯石や歯垢に存在する歯周病菌が毒素を出し歯を支えている周りの骨を溶かしていきます。骨が溶けると骨を覆っている歯肉の位置も自然と下がってしまいます。
②加齢
人によって個人差はありますが、年を取ると身体機能や筋肉が衰えていくように歯肉も加齢による影響を受け、歯肉が痩せていく(歯肉が下がる)傾向にあると言われています。口腔内をけんこうに保つことや正しいケアを身につけることで歯肉退縮を予防したり遅らせたりすることができます。
③歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりなどで過度な力が歯に加わると歯が揺さぶられて少しずつ歯肉が下がってしまいます。歯ぎしりは自覚症状のない方がほとんどです。気づかないうちに歯の表面が擦り減ったり、歯肉退縮が起こったりしている場合があります。
④噛み合わせが悪い
噛み合わせが悪いと噛む力が特定の歯に集中してしまいます。そうすると歯肉に負担がかかるため歯肉が痩せてしまう場合があります。噛み合わせは高すぎても低すぎても特定の歯や歯肉に負担がかかってしまいます。バランス良く均等にそれぞれの歯が噛み合うことが重要です。
⑤ブラッシングの問題
歯ブラシの力が強すぎると歯肉や歯の表面を守ってくれているエナメル質を傷つけてしまい歯肉退縮に繋がります。歯ブラシの適切な力の強さは磨いていて毛先が広がらない程度が良いと言われていますが、強さだけではなく歯ブラシの硬さも重要です。無意識のうちに力が入ってしまっているということもあるので気になった方は是非定期健診の時などに衛生士さんに聞いてみてくださいね!
⑥矯正治療の影響
矯正治療を装着していると歯磨きがしにくくなるため歯肉の炎症を引き起こしやすく歯肉退縮へ繋がります。またワイヤーの矯正装置が合わなかったり歯肉に当たって痛くなったり引っかかるなどの問題を放っておくと歯肉が傷つき歯肉退縮を起こしやすくなります。
さらに矯正によって歯を動かすことで過剰な力が加わってしまうことでも歯肉退縮を引き起こします。ですが矯正による歯肉退縮は予防だったり防ぐことも可能です。
いかがでしたか?いくつかご自身に当てはまる項目はありましたか?様々な原因によって虫歯とはまた別の症状を引き起こします。
歯肉は一度下がると元には戻らないので(一部を除く)今は健康な方も既に少し歯肉下がってしまった方もこれ以上歯肉を下げない対策・予防が大切になってきます。
虫歯の予防・治療も大切ですが、歯を支える歯肉のケアも大切です。少しでもわからないことなどありましたら、定期健診の際にお気軽にご相談ください!
歯ブラシ交換のチェックポイントと交換時期についてお話します🧐
【毛先の広がり】
ブラシ部分は毛の弾力と毛先が当たることによって、歯の汚れを掃除しています。
毛先が広がっていると、毛の弾力が失われて歯に毛先部分が当たっていない状態になり、
しっかり磨いているようでも、磨き残しが出てしまうのです。
『磨いている』と『磨けている』は、違います。
【植毛部の汚れ】
流水でしっかり洗っていても、落ちない汚れが気になるようになったら、取り替えをおすすめいたします。
また見た目に汚れが気にならなくても、汚れが残ってしまっていることも多いです。
汚れや毛に付着した菌を口の中へ入れてしまうリスクを抑えるためにも、定期的に取り替えることをおすすめします。
歯ブラシをずっと使っていても、毛先も広がらないし汚れも気にならない、という方がいらっしゃるかもしれません。
けれど歯科医では、使い始めて1ヶ月を目安に、新しい歯ブラシに取り替えることを推奨しています。
ひまわり歯科では患者さんの口腔内に合った歯ブラシをご提案させていただいてます。